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7インチ盤専門店雑記284「The Music Band Live」

WARというファンク・バンドがおりまして、70年代には日本でも結構人気があったかと思います。「世界はゲットーだ」というアルバムが大ヒットして、いきなりメジャーになりました。そんなアルバムが小学校の頃から鳴っていた我が家はやはり普通ではないと思いますが、母親が好きでヒットと同時に買ってきておりました。当然ながら影響され、ポップスやロックを聴き始める前はソウル好きだったというヘンな子どもでしたから、WARは後々まで聴き続けておりました。元はアニマルズのエリック・バードンがソロになった時のバックバンドだったりしますが、後々はソロでヒット曲も出るハーモニカ奏者のリー・オスカーもおりますから、ちょいと異色ではあります。

ヘッダー写真の「The Music Band Live」、ライヴの名盤だと思います。メインにフィーチャーされている「Why Can’t We Be Friends」は名曲ですが、このライヴでは、観客にマイクを向けて歌わさせたりするので、ヴォーカルがイマイチと感じてしまいます。それでも、「Low Rider」や「Cisco Kid」あたりのヒット曲はいい感じでやっておりまして、随分聴きました。

実はいまだにラジオ番組の企画でライヴ盤を聴き漁っておりまして、この辺の盤を久々に聴いて、何とも複雑な気持ちになっております。「…何で最近はこういった黒いの聴かなくなってしまったんだろうか?」ということがアタマの中でグルグル巡ってしまい、集中できなくなってしまいました。まあブラック・ミュージックでもダニー・ハサウェイやカーティス・メイフィールドのライヴは時々聴いたりします。好きなところで、スティーヴィー・ワンダーあたりもいまだによく聴きますが、彼はライヴ盤でいいのがありませんからねぇ…。

ブラックから1~2曲などという無茶な選曲でアタマを悩ませているわけですが、まあダニー・ハサウェイかカーティス、マーヴィン・ゲイも名盤ライヴがありますよね…。リアルタイムでイチバン聴いているのはWARなんですよねぇ。さあ、どうしたものか。ルーファスもコモドアーズもテンプスもライヴという時に、ピンとくるわけじゃないんですよ。やっぱりライヴというと、WARあたりなんだよなぁ。…オハイオ・プレイヤーズもライヴはよかったと思いますけど、ライヴの名盤を探しているわけで…。総じて、名盤ライヴ、意外にないんですよ。


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