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7インチ盤専門店雑記843「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」

ローリング・ストーンズの「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」です。これももう手元にはありません。英国では1966年2月リリース、米国ではそれに先立ち65年11月(12月?)にリリースされております。ビルボードでは6位まで行ってますね。元はマリアンヌ・フェイスフルのデビュー曲として提供するために64年に作られた曲なので、セルフ・カヴァーといった位置づけとなる曲です。作者はジャガー/リチャーズに加えて、アンドリュー・ルーグ・オールダムもクレジットされております。ご本人たちはあまりお好きな曲ではないようです。

何はともあれ、マリアンヌ・フェイスフルのゴタゴタです。どうもそういう話題があまり好きではないので、どうでもいいのですが、この曲に関してはそうも言っていられないので、以下にウィキペディアの記述を引用します。

本作はマリアンヌ・フェイスフルのデビュー曲でもある。この曲の提供については、アンドリュー・ルーグ・オールダムが、彼女の当時の夫でもあったジョン・ダンバーが知り合いだったことに端を発している。1964年に発表された本作及びその他のヒット曲により、彼女は英国のポップ・アイドルの一人となった。

彼女は、曲を作った一人でもあるミック・ジャガーと恋愛関係となり、その後ドラッグスキャンダルやミックとの破局を迎えるなどにより身体にも変調を来したことから、声が大幅に変質した。その変質した声で再び本作をレコーディング、再リリースしそちらも話題となった。

ウィキペディアより

まあ、そんなわけで、YouTubeにも両方の声質のヴァージョンがアップされております。

あらためて両ヴァージョンを聴くと、何だか悲しくなってしまいます。

国内盤7インチ・シングルは米国盤のスタイルで、B面は「ゴッタ・ゲット・アウェイ」が収録されております。取り立ててどうこう言う曲でもありませんかね。手元にあったのは1966年頃の370円定価盤ですから、それなりのお宝盤ではあります。

思い入れは強くないにしても、スリーヴに載っている「只今のヒット曲 〈ベスト・セラーのご紹介〉」が、サブカル語りには興味深いもので、結局はお宝なんです。ここではサーフ・ロックのインスト、ザ・ライヴリー・ワンズの「ビート No.1」が気になりますねぇ…。ディック・デイルの「ミザルー」ですねぇ…。こちらの方がガレージ・パンクみたいな演奏で好きなんです。「シンシナティ・キッド」や「何かいいことないか 子猫ちゃん」といったサントラも気になりますねぇ…。いずれもLPしか持ってません。7インチ盤があったんですねぇ…。それが知れるだけでも有り難かったりします。

60sのストーンズは嫌いではないのですが、やはりリアルタイムで聴いてきたものではないので、1972年の「メイン・ストリートのならず者」以降とは思い入れが違うようです。こういった文章を書いていても、残念ながらモチベーションが上がりません。どうしてもサブカル語り/歴史語りになってしまいます。

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