7インチ盤専門店雑記253「ライヴバンド」
レコードではまあまあなのに、やたらと評価されているバンドというものがいくつかあるように思いまして、少し不思議な気分でおりました。代表格はポコかなと思うわけです。イーグルスほどレコードの出来がいいとも思えませんが、評判はいいんですよね。
ここのところ、ラジオ番組でカントリー・ロックを多めに取り上げておりまして、今後も断続的に特集しようかと考えております。そこで、最近気になって聴いたポコの7インチ・シングルが、アルバムと随分印象が違うんです。かなりラウドなんですよ、これが。
そこでふと思い出したのですが、以前お客様がポコのライヴはグランド・ファンク並みにラウドらしいということなんです。「ひょっとして、ライヴ盤もか?」と思い鳴らしてみましたが、…まあかなりギターの音はうるさそうですが、ティモシー・Bのベースは大人しい印象でして…。そういえば、ティモシー・B・シュミットって、イーグルスのときも思ったんですけど、顔に似合わず、ライヴでは結構ブーミーなベースを聴かせますよね。そういうことを意識しながら聴くとまた違って聴こえるものかもしれませんね…。お店の大きいスピーカーで鳴らしたらまた違いますかねぇ…。
それにしても「カモン」のスリーヴ、ステージを真横から見たような構図の写真ですが、…時代を感じさせますねぇ。ドラムスは台なしだし、キーボードはパイプ椅子に座っているし…。今じゃやらないでしょうね。客席が近くて楽しそうですけどね…。
ポコは典型的なカントリー・ロックだとは思いますが、ヴォーカル・スタイルとかギターの音色がそう思わせているのは間違いないでしょうね。レコードでは低音成分は薄めですからね。でもよくよく聴いたら、たしかにロック・バンドの音かもしれませんね。生で観てみたかったですねぇ。ビート・クラブの映像が嬉し懐かしです。