7インチ盤専門店雑記385「ジョー・ジャクソンの7インチ」
いまだにしっかりフォローしているジョー・ジャクソンですが、7インチ盤はあまり多く所蔵しておりません。通販サイトのほうに上げたのは7タイトルだけです。…でも、おそらく世の中の通販サイトでもこれだけ取り扱いが多いのは少ないと思います。大ヒット曲「ステッピン・アウト」以外はロクに流通してないように思われます。…どうしてこういうことになってしまったのでしょうか?
そもそも、パンク/ニューウェーヴに擬態してデビューしてきた実力派数名の一人と考えておりまして、最初の2~3枚はニューウェーヴっぽく尖がった曲をリリースしてきました。1978年10月のデビュー・シングル「奴に気をつけろ Is She Really Going Out With Him?」は、ラフな印象の演奏とヴォーカルがレゲエのリズムに乗っかって、キャッチ―なメロディのリフを聴かせます。直ぐには売れず、翌年にリイシューされ、UKでは13位、ビルボードでは21位のヒットとなります。一聴して、直ぐにアルバムを購入しました。少し経ってから状態のいい7インチ盤を見つけたときも、迷わず購入しました。いまだに大好きな曲です。
1981年の「ジャンピン・ジャイヴ」そして82年の大ヒット・アルバム「ナイト・アンド・デイ」がリリースされた頃には、もう擬態派であることが明々白々でした。ジャジーなフレーズや音楽全般に関する造詣の深さがオーラのように立ち上っておりました。初期のシングルは、気が付いたときにはもう手に入らず、売っていたとしてもかなり高額になっておりましたからねぇ。見破っていたのに入手し損ねたようなもので、かなり悔しいおもいをしました。結局いまだに流通量は少ないようです。
ではそんな盤を売っていいのかというはなしですが、これまで通販サイトには載せておりませんでした。でも「ステッピン・アウト」とアルバム「ボディ・アンド・ソウル」からカットされたシングル「ホワット・ユー・ウォント」や「ハッピー・エンディング」そしてマツダ・ファミリアのCMで使われた「ザ・ヴァーディクト」あたりは、探していらっしゃる方も多く、また少しは流通しているようなんです。「ステッピン・アウト」はミント級の余剰在庫を抱えている状態ですから、問題ありませんしね。今般全部アップロードしてしまいました。「奴に気をつけろ」は売りたくない度高めですから、当然お値段もそれなりにしてあります…。
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