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7インチ盤専門店雑記252「何でも屋」

結局のところ、自分は何がイチバン好きなのやら。しょっちゅうこんなことを考えているようなものでして…。今現在はラジオ番組で何をかけるかという視点もあって、自己のアイデンティティみたいなことまで考えるわけです。何でも屋であることは自覚がありますけど、そのバランスもとりながらですかね。

多く聴いてきたのはレッド・ツェッペリンやフェイセズ、ミック・テイラー、イーグルス、キャロル・キングあたりでしょうか。ジャズだとマイルスとロリンズ、ズート・シムズといったところですかね。ブルーノートもいっぱい聴いてきましたね。最近はもっと古いものが心地よくて、ナット・キング・コール、ジャンゴ・ラインハルト、チャーリー・パーカーといったあたりが多いかも…ですね。まあ、何でも屋です。

その一方で、目新しいものもそれなりに開拓する方ですから、ついYouTubeで「World Wide」とか検索して耳に心地よいものを見つけて楽しんでいたりします。ジャイルス・ピーターソンは強力な味方ですね。彼ほど多方面に詳しい人は珍しいですし、コンピもハズレが少ないので、2011年頃まではよく買いました。コロナになってからはレコ屋でホリホリということをやらなくなってしまったので、目新しい音楽に接する機会がグッと減ってしまいました。まあこちらも年齢が年齢ですから、いつまでも新しいものを漁ってないで、そろそろ長年好きだったものを大事にするというような方向性もありなのではと思っております。…もうこれ以上増やしても…ねぇ。

やはり1991年のバブル崩壊とか、2001年の9.11とか、2011年の東日本大震災とか、2020年から2023年にかけてもコロナとか、大きな節目がおよそ10年ごとにやってきましたからね。そのたびにいろいろ考えて、行動パターンを変えながら楽しくやってきたわけですよ。本当はそれらに加えて、PC時代の到来、インターネット時代の到来、スマホの進化など、いろいろありましたから、まあ激動の時代を生きてきたようなものですよね。個人的には、結婚もしましたし、カラダを壊して役所を退官し、会社を立ち上げ、店を始めたこともあって、まあいろいろ目まぐるしく変化している日々という感覚です。

音楽的にはCDへの切り替えとアナログの復活はやはり大きな出来事でした。配信はあまり活用しておりませんが、インターネット上のサービスはいろいろ活用しておりますから、本当にライフスタイルが激変していますよね。十人十色かもしれませんが、仙人でもない限り、かなりの変化は避けられないと思います。その中で同じ音楽を聴き続けるというのも相当根性が要ることだったりしますし、聴くものが増えていくことも避けられないと思います。

自分が何でも屋であることの言い訳を探しているわけでもありませんが、程度の差はあれど、皆さん当たらずとも遠からずではないでしょうかね?まあ、こんな時代、大きな変化にも柔軟に対応できるメンターがいればいいですけど、昔流行ったビジネス本の著者はどこへ行ったやら、ドラッカー先生はいつの時代に読んでも納得してしまうので不思議でもありますが、転じて音楽の世界ではメンター的なジャイルス・ピーターソンの存在はやはり有り難いなと思うわけですね。もうかれこれ30年以上お世話になっているようなものですからね…。凄いですね。


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