7インチ盤専門店雑記154「MEHLIANA」
2014年にリリースされた、ブラッド・メルドーとマーク・ジュリアナという柔らか頭2人による変態レコードです。これは幅広く音楽を愛せるか否かの試金石みたいな盤でした。いきなり、「これが好き」という方はいらっしゃいますかね。自分も何度も何度もトライしました。まあ、まだまだ聴けるほうだとは思いますけど。
ハッキリ言って、ジャズではありませんけど、アンビエントやポスト・ダブステップあたりの耳では特別奇異なものでもありません。ただ最先端ジャズ・レベルのテクニックもある人たちがやるから面白いという部分はは確かにあります。マーク・ジュリアナのドラムスは、元々粛々とリズムを刻むタイプのものではありませんから、その点では目新しさもありません。
2022年になって、ブラッド・メルドーが「ジェイコブズ・ラダー」というアルバムで謎解きのヒントらしきものをくれたので、また新な耳で聴くことができました。その結果、以前よりもフツーに感じたというか、親近感が持てました。…自分の変態度が増しただけかもしれませんけど。
私はブリアルが好きで、しっかりアナログで音源を揃えていたりするので、ある意味こういった音楽に対する忍耐力が鍛えられているのかもしれません。ブラッド・メルドーくん、ブリアルとコラボせんかなぁ。また新しい世界が見られるような気がするんだけどな。