7インチ盤専門店雑記217「ジュリー・アンドリュース」
みんな大好き、ジュリー・アンドリュースです。「チム・チム・チェリー」です。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」ですよ。お好きな方は、…ウチのスタッフさんにもおりますが、「スーパーカリフラ~」そらで言えますね。「あはは、今でも言える」という感じで、子供の頃散々口にした早口言葉なんでしょうか?メリー・ポピンズは私も好きでしたね。
ジュリー・アンドリュースといえば、「サウンド・オブ・ミュージック」ですかね?まあ映画音楽史上の特大ヒットですし、大名作でしょう。…ただし、ジャケットの話でいくと、これはさほど評価されないんですけどね。確かにあまり惹かれません。
ヘッダー写真右上に写っている「スター」は70年代に入って低迷期の始まりと言われる作品で、低迷の象徴は「暁の出撃」だったんでしょうけど、まあ「ヴィクター・ヴィクトリア」で復活というか、やっぱりこの人好きという映画ファンは多いかと思います。時代が違うというか、1982年の作品は、もうイラスト・ジャケ・マニアのコレクターズ・アイテムから外れてしまいます。
ウチの場合、7インチ盤専門店ですから、ヘッダー写真のような盤を面出ししていたりすると、話しかけてくるお客様とかいらっしゃいます。やはり気になるみたいです。「LPは持ってたんですけどね」とかいった話です。でも7インチ盤は珍しいというか、「あったんだ!」という反応が多いように思います。でも60年代はまだLPよりも、7インチ盤の時代なんですけどね…。
時々書いてますけど、私は60年代サントラ盤のイラスト・ジャケが好きなので、やはり「モダン・ミリー」は名作だと思うんです。…ジャケットの話です。7インチ盤でも目ざとく見つける方はいらっしゃいます。でも、このLPのジャケットはやはりお宝かもしれません。フレームに入れて飾りたい一枚です。何と申しましょうか、このイラストが好きというのもありますが、絶妙なレイアウトなんですよね。
ブリティッシュ・インヴェイジョンというとき、やれローリング・ストーンズだのキンクスだのといった音楽で語られることが多いわけですが、映画の世界でも言われることがあります。だって、オードリー・ヘップバーンもジュリー・アンドリュースも英国人ですからね。しかも凄い人気だったでしょうからね。
「スーパーカリフラジリスティック…」とかいった世界のことを忘れたくないという感覚が、アタマのどこかにあるんです。「モダン・ミリー」もそうなんですけど、単に懐かしいという感覚ではなくて、プラス・アルファの自分の人生を見つめ直す機会でもあり、時々戻って自分を浄化する場所のような、大事にしなければいけないもののように思うんです。60年代サントラのイラスト・ジャケが何故好きなのか、これまであまり上手く説明できなかったんですけど、最近ようやくできそうな気がしてきました。