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7インチ盤専門店雑記413「ニール・ダイアモンド」

60s&70sポップスの美味しいところは人それぞれでしょうが、私の場合、ニール・ダイアモンド、タートルズ、ヴァニティ・フェアー、ギルバート・オサリバンあたり、好きでしたねぇ。ラジオ映えするイントロで、一聴それとわかります。音の良し悪しなんて関係なくて、AMラジオでもフツーによく聴こえるんです。おそらくその辺の音楽が好きだったことが、あまりオーディオ狂にならなかった原因のようにも思います。

これまでアルバムを購入したこともないニール・ダイアモンドですが、60年代~80年代にヒット曲も量産した、それなりに人気のあるアーティストなんだろうとは思います。ただ来日したこともありませんし、彼自身も「日本ではそれほど人気ないかも」と思っているかもしれません。

個人的には、「カモメのジョナサン」ですかねぇ…。「Be」、あの物語も多分20回くらいは読んだと思いますから、「Be」もそれなりに聴いております。それから、リアルタイムではありませんが、60年代のヒット曲「スイート・キャロライン」とか「ケンタッキー・ウーマン」あたりでしょうか。「スイート・キャロライン」はエルヴィス・プレスリーがカヴァーしてましたし、「ケンタッキー・ウーマン」はディープ・パープルのカヴァーの方がオリジナルより有名かもというヤツですね。

有り難いことに、「スイート・キャロライン」のB面が「ケンタッキー・ウーマン」という7インチ・シングルがありまして、中古盤店ではよく見かけるものです。これも7インチ盤専門店ネタですが、初期の盤のみスリーヴが折りたたみ式です。ニール・ダイアモンドの代表曲はコレなのかと思ってしまうほど、他は見ませんけど、コレと「カモメのジョナサン」はよく見かけます。「ソング・サング・ブルー」とか「ロングフェロー・セレナーデ」とか、「ジャズシンガー」のサントラとか、好きだったヒットは他にもあるんですけどね。中古盤店では見かけないので、意外なほど手に入りません。日本ではねぇ…、というやつです。案外こういう感覚って、当たっていたりするんですけどね。

ま、そもそも、自分の場合、ニール・ダイアモンドとグレン・キャンベルのイメージがダブってしまうところがあって、子どもの頃は区別がついてなかったように思います。随分勘違いしていたようにも思います。なんでしょうかね。グレン・キャンベルはカントリー・シンガーでしょうけど、ニール・ダイアモンドはカントリー要素は薄いですよね。

ただ中学生の頃の自分の方が、今以上に感覚で音楽を聴いていて、しかも熱量が昨今の比ではないので、「あの頃感じていたことの方が正しいかもしれない」という感覚が自分の中にはありましてね。今では想像もつかないくらいに、深く洋楽の世界にのめり込んでおりました。グレン・キャンベルも「ラインストーン・カウボーイ」とか「サザン・ナイツ」のカヴァーとかしか印象にない程度なんですけど、好きは好きだったんです。FENで曲がかかるタイミングとか、いろいろ原因はあるのでしょう…。

ニール・ダイアモンドに関しては、ロビー・ロバートソンが彼の「ビューティフル・ノイズ」というアルバムをプロデュースしているのですが、その縁もあって、「ラスト・ワルツ」のコンサートにニール・ダイアモンドを出演させたことで、他のメンバーとの軋轢が高まったように言われているので、ニール・ダイアモンドが嫌いなわけではない自分は、ちょっと悲しいんですけどね。…ヒット曲をいっぱい生み出した人に対して失礼だと思ってました。自分の中にいくつかのものさしがあって、「演奏が上手い」「古い音楽に造詣が深い」などと同列に「売れる曲が書ける」というのもありましてね。どうも他人様との違いを感じることが多い部分だったりします。


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