7インチ盤専門店雑記774「恋人たちのモメント」
えー、猫ジャケです。猫ジャケ特集の記事も書いてみたい気もしますが、全部写真を撮るかと思うと面倒臭いので遠慮しときます。ヘッダー写真はパティ・オースティンの1985年リリースのアルバム「恋人たちのモメント Gettin' Away With Murder」です。しっかりオビに書かれておりますね。「クインシー・ジョーンズの秘蔵娘 待望のクエスト第3弾」だそうです。昨日もサイ―ダ・ギャレットのところで書きましたが、クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子と言われる人って何人くらいいるんでしょうね。…隠すなよ。
まあ、そもそも、ものの言い方なんですけど、邦題も含め、気に入らないことが多いんだなぁ…この辺。どうして恋人たちのモメントなんですかね?何でモーメントではないの?オビの文言が気になっていけないんですけど…。
夜のしじま……Just A Sigh
限りなくムーディなシティ・ゾーン
恋人たち…スリリングな愛のモメント
しじまって何?調べたら「静寂」ですって。シティ・ゾーンは喧噪まみれでムーディではないぞ…
愛のモメント…何故のばさない…。実はね、ウィキペディアではのばしているんですよ、これが。いけませんよね、勝手に曲名を変えては…。
このアルバム、USカッティングなんですって。…要は原盤輸入ですかね。確かに手書きのマトリクスです。「デジタル・レコーディング」とわざわざ書いていた時代だったんですよね。そうなんだ、この時代、デジタル録音は音が良いと思い込んでましたねぇ…。
えー、邦題でどうしても気になるのが「Summer Is The Coldest Time Of Year」が「夏の陽ざしは冷たくて」となっているのですが、ねぇ、そうじゃないでしょ。これ、心が冷え切ってとかいう恋愛模様の話でしょうが…、陽ざしの話じゃないって…。
録音に参加しているミュージシャンはまあ想像に難くないあたりですが、ビリー・ジョエル、チャカ・カーン、ダン・ハートマンあたりはちょいと意外というか、面白いですね…。それにしても、黒猫ちゃんは何なんですかね…?もうクインシー・ジョーンズの秘蔵っ子紹介を続けていこうかとか思ったのですが、あまり面白くなさそうなので止めときますが、真っ先に思いついたのでパティ・オースティンだけはと思い引っ張り出してきた盤なのですが、まあ御大、91歳で亡くなられたということで大往生ですわな…。「ウチの田舎ではお祝いです」という方もいらっしゃいますかね…。大病を乗り越えての91歳は立派ですけどね。
あ、このアルバム、売りボックスに入れておきます。…多分1~2回しか針を通してないと思います。もう、モメントが気になって音楽をロクに聴いてないとか、ひどいですねぇ…我ながら。
諸々勘案すると、かなりの高音質盤だとは思います。だからこそ、余計にもったいない気もします。売り方次第ではもっともっと売れたのではとも思いますからね…。1985年、この手のアルバムはいっぱいあったかもしれませんが、クインシー・ジョーンズのクエストですしねぇ…。
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