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7インチ盤専門店雑記048「コンガ」
「コンガ Conga!」マイアミ・サウンド・マシーン Miami Sound Machine (1985)
マイアミ・サウンド・マシーンです。グロリア・エステファンです。よく聴きました、ホントに。MVもよくできていて、ストーリーがあるような、ないような、よくあるタイプですが、楽し気に演奏しているシーンは見飽きませんでした。早口ことばのような歌詞を見事に歌いきる様がよかったりもするのですが、まあ素晴らしいノリです。メタルだのエレポップだのとは違った迫力も素晴らしかったです。
何はともあれ、時代の空気感です。80年代後半の楽しい空気感というものは、現場で味わってないとなかなか分からないかもしれませんが、み~んな笑ってました。何も無くても楽しかったんです。コカ・コーラのCMとか観ていても、日常のワンシーンを切り取っているはなずのに、なんでか、映画のワンシーンよりも非現実的に楽しい空気感が溢れているんです…。
昨今は基本的に楽しくない日常があって、楽しいことが特別なんですよね。自分の将来とか、カネの心配とかなかったわけじゃないんですけど、なんか楽しかったんだな。せめてあの空気感をいつでも味わえるようにして、気分だけでも前向きでいたいというのが本音ですかね。
最近思うんですけど、爺ちゃんたち、楽しくなさそうなんだ。一部のばあちゃんたちは、楽しそうなんだ。何かしら学ぶべきことがありそうな気もしているんですがね。災害やら感染症やら戦争やら、いろいろ想定外のことばかりの世の中で、どのみち限られた時間しか与えられていないわけで、今を楽しまないでどうすると考えたとき、高齢社会であれ、非接触云々であれ、自分自身が楽しむことが大事なのではないか、と。
私は踊らないけどさ、…楽しいことを見つけて夢中になっている間にポックリ逝けないかな…。やっぱり、踊らにゃそんそん、…ですかね?