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絵の具遊び、興味深い

長女2歳10か月に初めて絵の具を導入した。この記事で書いた日のことで、足が痛いという長女を午前中に病院に連れて行き、午後保育園を休ませたときのこと。

病院が混んでいて密だったので帰宅後すぐに長女を風呂に入れた。いつも風呂に入るのは暗い時間帯なので、窓から日が差す時間帯に風呂に入るのが新鮮だったのだろう。そして最後にそういう時間帯に風呂に入ったのは一か月以上前に色水遊びをしたときのことだ。だからだろうか、「いろみずあそびしたい」と長女がふいに言った。明るい時間帯に風呂に入った、そんなことが記憶を呼び起こすスイッチになるものなのだなあと不思議に思った。それは置いておいて。

10月に風呂で裸で色水遊びは身体が冷えそうなので、「絵の具遊びにしない?」と誘ってみた。そうしたら「うん!絵の具遊びする!」と。

絵筆も刷毛も無かったのでデカルコマニーをやろうと思ったけれど、「わぁ〜ハート!」などと言っていたのは最初のうちで、すぐに好きなように遊びだした。クレヨンは親が最初に描くのを見せることが多かったが、絵の具はこちらが何も言わなくても勝手に使うのが興味深かった。絵筆が無かったのが良かったのかも。クレヨンはどうしても「線」なのでこちらも何かしら描画してしまう。だから娘も「かいて、かいて」となる。でも絵の具は砂場の砂みたいなもので、最初こそ手についた絵の具を気にしてウェットティッシュで拭き取っていたが、すぐにぐちゃぐちゃにして遊びだした。

そのうち絵の具の入っていた紙のケースをベタベタにし、はさみで切り、端っこを折り曲げて立体にし「テーブルでーす」などとやっていた。そして画用紙も切って長方形を作ったかとおもうとそれをテーブルに立て、「しんたいそくてい」と言ってぬいぐるみの身長を測る真似をしだした(もはや絵の具遊びではない)。身長を測っているのに「30キロです」とか言っている。今朝、病院で身体測定されたのを再現しているのかな?

ぬいぐるみに絵の具がつくのは構わなかったが、ついた絵の具が取れないかもしれないことは伝えておこうと思って、「なっちゃんについた絵の具は取れないかもしれないけどいい?」と聞いた。そうすると「これはよごれてもいいおようふくなのよ」という。「洋服じゃないのよ。電池入ってるし、シャワーできないから取れないかもしれない。それでもいい?」と聞くと「それでもいい」というので、「じゃあ好きにしてもいいよ」というとそのまま遊んでいる。でもチラチラとこっちを見る。あ、私、汚しなさんなといつもこの子に教え込んでしまっているのだろうかと思った。最初だけ律儀に手を拭いていたのも私に叱られると思ってのことか。分からないけれど、そんなことを気にしてほしくないのでそれは今後のために心に留めておこうと思った。

絵筆代わりにと綿棒を渡すと、絵の具のチューブに突っ込んで紙に塗りたくっていた。綿棒はすぐにドロドロぐちゃぐちゃになったが新しいものを要求するでもなく遊んでいた。…ということに気づいたのは、しばらくして「おかあさん、やって」と言われたとき。あ〜私このドロドロの綿棒を触るの嫌だな、と思った瞬間、私は子どものよう無心になっては遊べないんだなと気づいた。

長女は一時間半ひたすら絵の具で遊び、その後しばらくしてまた一時間半ほど遊んだ。夜仕事を終えた夫がなっちゃんの姿を見て「めっちゃ可哀想」と言いながら爆笑していた。その笑顔でまた幸せになった。

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