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再羅月 綾辭
2024年3月3日 20:09
私は一日の大半をこの世で過ごしていない。 高校に入学して早くも十一ヶ月が経った。入学式前には散った桜も、アイスと一緒に溶けてしまいそうに思えたあの地獄の酷暑も、つい先週のことのように思える。そしてこの前、2023年は終わりを迎えた。 しかし、そんな2023年を名残惜しく思えるかと言われれば、その限りではない。というよりかは、あと二年もこんな具合なのかと幻滅している。 私は人見知りであると