再羅月 綾辭

どうもこんにちは。再羅月 綾辭(さらづき りょうじ)と言います。

再羅月 綾辭

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  • 名もなき文士の独り言(要約:暇人の雑談)

    名もなき文士の独り言(要約:暇人の雑談)シリーズをまとめました。

  • 新月/夢(無)言集

  • 自己紹介(新旧)

    新旧の自己紹介です。これ以上増えないと良いのですが。

  • The GOLDEN CITY

    「The GOLDEN CITY」短編集をまとめたマガジンです。

  • 再羅月 綾辭/短編集

    私が過去に書いた短編をまとめています。

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「再羅月 綾辭」

 もともとプロフィールとして設定してあった記事は、何となく古い感じがしたのと、言葉遣いが中途半端で読みにくく稚拙な雰囲気があったため、設定を解除しました。そういうわけで新しく書き直そうとなり、今この記事を書くに至っています。  前置きもこれくらいにして、本題に入りましょうか。 再羅月 綾辭という人間  初めましての人は、初めまして。お久しぶりの人は、お久しぶり。再羅月 綾辭(さらづき りょうじ)と言います。もともとは『GInger Ale(短縮名:GIA)』という名前で活動

    • 名もなき文士の独り言 (要約:暇人の雑談) Ⅶ

       もう随分と寒くなってきましたね。みなさん体調のほうはどうでしょうか?私は咳と鼻水がノンストップです。苦しいの何の。  そういうわけで今回も書いていきたいと思います。  ついでに、普段から小説とかいろいろ書いてるので、興味があれば是非。 ①新人文学賞に応募したハナシ  私はつい先日、とある新人文学賞に応募を済ませてきました。今回はその話でもしようかと。  私が今まで応募してきた文学賞は全部で三つ。うち一つはすでに落選しています。まぁもっとも、今読み返せば「なんでこんなので

      • ラヴ

         私の書く小説を自分なりに分析したときに、必ずそこには都市の影がある。  私は都市部に近い場所に住んでおり、その住む場所も高層マンションが並ぶ大きな街である。ここには物心つく前から住んでいるため、おそらく都市のビジョンはこの街での生活が大きく影響しているのだろう。  私は都市というものが好きである。とくに夜の景色ほど好きなものはない。都市は巨大で、堅牢で、そして無機質だ。人が生きていく場所であるはずなのに、どこか人の呼吸を感じないところがある。鮮やかなモニュメントも、緑の葉

        • 回転、変移、営みを

           春は晴れた日が好きだ。  私は四季の中で春の青空が一番綺麗だと思っている。夏のように真っ青なわけでもなく、秋のように何か物足りない薄い青でもなく、冬のように灰色がかった寂しい青でもない。春には春だけの青があると思っている。そんな青空を背景に桜を見ると、そのお陰で桜がもっと綺麗に見える。それらを見ていると、どこか幸せな気分になる。  春の息吹は優しい。頬を撫でていく風は、ときに花の香を纏い、ときに愛情のような温かさをもっている。あの風をふと感じると、心の僅かな憂鬱も影を潜めて

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        「再羅月 綾辭」

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        記事

          砂漠の井戸よ、美は我が心を飾るか?

           皮肉なもんさ。俺が長く求めていた答えは、俺が何度も歩んだ道端に落ちてた。今まで何とも思わなかった一文の中に、俺がずっと忘れていた物があった。  住み慣れたこの世界だって、ふとした時に新しい美しさに気づくことがある。皮肉なんかじゃないさ。お前さんがその事実に気付くのは、今であるべきだったんだろうよ。

          砂漠の井戸よ、美は我が心を飾るか?

          あの日の恋心は幻覚か狂気か

           私は春も半ばの頃、春という季節に一度だけ恋をしたことがある。この「恋心」こそが論点である。  まず恋心が何であるかを定めねば、あの日の恋心が幻覚か狂気かを図ることはできない。  恋心とは、恋をする心。では、恋とは何か。  古今東西様々な本があり、恋や愛を題として取り扱ったものも多々存在する。しかし、いまだかつて恋や愛について過不足ない説明をし、万人を頷かせた本があるという評判は聞いたことがない。人間が言葉を紡ぎ、様々な文学作品を生み出すようになってから数千年の時が経った

          あの日の恋心は幻覚か狂気か

          「人々の雑踏」、心の荒廃も歩みを止めず

           誰も愛せず、また誰からも愛されぬのならば、私の生きる意味は一体どこにあるというのだろうか。今現在、世間一般で美しいとされる人間を見ても、かつての心の躍動が再び私を歓喜させることはない。いつからか、私は女というものを視界に入れることを拒むようになった。例え会話をするとなっても、女の方を見ることはない。どこか遠く、あるいは近くに目をやって会話するのだ。何故だ?喪失は実のところ、あの出来事の遥か前に経験したものだった。だが私は、確かにあの女への鼓動の速まりをおぼえた。だがどうだ、

          「人々の雑踏」、心の荒廃も歩みを止めず

          The Golden City -January-

           1月はマックスの好きな月だった。時計が午後9時を打つ今、薄暗い部屋の片隅で彼は窓の外の雪を眺めていた。  エアコンは動いていたが、彼の好みでそこまで部屋を暖めることはなかった。部屋の明かりは、彼がつい先ほどその殆どを消した。その方が、外をよく眺められると彼は考えていたためである。薄ら暗い部屋、オレンジ色の灯りが一つ、仄かな光をサラサラとダイニングテーブルの上に落としていた。  彼はかれこれ、30分も外を眺めていた。空は表情のない雲が辺りを覆っている。最初こそチラチラと舞って

          The Golden City -January-

          名もなき文士の独り言 (要約:暇人の雑談) Ⅵ

           みなさんどうもお久しぶりです。とは言いつつも連続して見てくださっている読者はおそらく居ないので、この挨拶には少々違和感がありますね。  さてと。前置きもほどほどに、本題に入りましょうか。 話題① 学校を衛星軌道上まで吹き飛ばしたいハナシ  はてさて、いきなり物騒な話から始まりましたが、私がこれから言いたいことを端的にまとめると「学校つまらんわ」です。  人間と積極的に関わろうとしていない私に非があることは確かにそうなのですが、いかんせん面白くない。学校に行きたくない。特

          名もなき文士の独り言 (要約:暇人の雑談) Ⅵ

          悪くない人生仮説について

           始めに言っておくが、私は俗に言う「意識高い系」に分類される話をくどくど書き垂らすつもりはない。そういうものを求めている人が訪れていたのなら、ここで引き返した方が良いだろう。まだ89文字しか書いていないが、相当な長さになることを感じているためである。もっと有効なものに時間を費やした方が良い事もこの世にはある。まぁ、「悪くない人生仮説」などというそれっぽい題名を付けた私に非があるのだが…。  さて、だ。数式を見ると吐き気に頭痛、悪寒に自我の崩壊を引き起こすほど理系科目(特に計

          悪くない人生仮説について

          名もなき文士の独り言 (要約:暇人の雑談) Ⅴ

           私は一日の大半をこの世で過ごしていない。  高校に入学して早くも十一ヶ月が経った。入学式前には散った桜も、アイスと一緒に溶けてしまいそうに思えたあの地獄の酷暑も、つい先週のことのように思える。そしてこの前、2023年は終わりを迎えた。  しかし、そんな2023年を名残惜しく思えるかと言われれば、その限りではない。というよりかは、あと二年もこんな具合なのかと幻滅している。  私は人見知りであるとともに、無意識的に他人に対し高圧的な態度をとってしまう性格だ(勿論そうならないよ

          名もなき文士の独り言 (要約:暇人の雑談) Ⅴ

          ICONIC / アイコニック ⑮

           翌日の夜8時。一部の運動部以外はとっくに帰宅しており、校舎に点いている明かりも片手で数えられるほどになっていた。 「夜8時なんて、優しい時間に召集かけられたもんやな」  秋龍は相変わらず飄々としている。 「なんにせよ怪我人が出ないことを祈るよ」 「まったくだ」  俺と武村は秋龍に誘われるまま学校に残り、図書室を追い出されるまで仲良く仮眠をとっていた。追い出されてからの2時間は退屈極まりなく、最終的に廊下に三角座りをして眠ることになった。  そんなことをして大丈夫か、と聞かれ

          ICONIC / アイコニック ⑮

          ICONIC / アイコニック ⑭

           朝学校に到着したのは8時20分。朝礼が始まるのは30分だから、当然これくらいの時間なら大体のクラスメイトはとっくに到着している。今日このクラスで十二支が決められるのなら、俺の名前は乗らないことだろう。  武村は俺より先に登校しており、俺の席で呆けていた。 「おはようさん」  天井を眺めている武村を横目に、俺は荷物を机の上に置いた。 「ん、おはよう」  武村がこちらに視線を下ろした。 「秋龍は?昨日みたいに登校するだけして姿を消したのか?」 「まさか、まだ来てないよ。もしかし

          ICONIC / アイコニック ⑭

          ICONIC / アイコニック ⑬

           その後しばらくしても秋龍とレイジがなかなか店の奥から出てこなかったため、俺と武村は様子を見に行った。  鉄製の重々しいドアを開けて中に入ると、薄暗い部屋の中央に診察台のようなものがあり、そこに秋龍は寝そべっていた。レイジはその隣で椅子に腰掛けながら、コンピュータディスプレイに映った情報を眺めている。 「あれ、どうしたんや?」  秋龍がこちらに気付き、声をかけてきた。 「いや、なかなか出てこなかったからさ。なにかあったのかと」  俺はレイジの眺めるディスプレイの方に目を向けな

          ICONIC / アイコニック ⑬

          名もなき文士の独り言 (要約:暇人の雑談) Ⅳ

           最近noteの投稿をしていない男、再羅月。彼は新人賞を虎視眈々と狙い、応募用の原稿を作っていた。  彼自身、そのことを言い訳に投稿頻度の減少を許してもらおうと考えていたのだが、そもそも毎回読んでくれる読者が一人だけなので怒られることもないし、その原稿自体もこの1〜2ヶ月でたったの6ページしか書けていない。  言い訳など必要なかった上、言い訳も言い訳として成り立っていなかったのである。  そんな訳で今回もどうしようもないアルティメット☆怠惰マンの独り言を書き流していこうと思

          名もなき文士の独り言 (要約:暇人の雑談) Ⅳ

          ICONIC 番外編④「スーパークローン・NFA」紹介

           昨今のクローン人間業界を騒がせていたスーパークローン、「Never Fade Away」こと通称「NFA(ナファ)」が先日ついにGorldEdge社よりリリースされました。先日のリリース会見の情報やその他スペック情報などをもとに、今回はこのクローンの素晴らしさを存分に説明させていただきます。  スーパークローン「NFA」は「TECHNO KAISER社」、「Hell Dogs社」、「Somerset社」の三社と共同開発した個体で、複数の企業が協力して一つのクローン人間を制

          ICONIC 番外編④「スーパークローン・NFA」紹介