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ツンドク?読んどく㉓

静かに時が流れる。TV録画を観る日々。2022/02/01

今年はTVも興味あるものは観ようと、毎朝新聞TV番組欄に目を通して録画。

「ショパン国際ピアノコンクール」名場面・名演奏を振り返る
ショパン国際ピアノコンクール 世界最高峰のステージから

スタジオトークは飛ばして観ていたけれど、平野啓一郎のトークを聴いたら中々鋭い、面白い!で、また最初から飛ばさず観たら、海老彰子さんのトークもさすがショパコン入賞者で今回の審査員でもある方、説得力ありありで、頷きながら番組を楽しんだ。
音楽ライターの高坂はる香さんって美しい女性、天は二物を与えている。

100分de名著115「金子みすゞ詩集」

若かったころの理解と歳を重ねてからの理解の違い。
言葉がすっと入ってくる。
ショパコンもそうだけど、この番組も松本侑子さんの解説で、講義を受けているような気持で、自分では気づけない解釈と詩の構成まで知ることができた。

アナザーストーリーズ 運命の分岐点「ロックが壊したベルリンの壁」
「あしたのジョー 時代と生きたヒーロー」

1989年11月、ベルリンの壁崩壊。その2年前、壁の近くで野外コンサートを行ったデヴィッド・ボウイ。スピーカーの一部を壁の向こう側に向けると、東側は大騒動に!これがきっかけで翌年には、音楽が規制されていた旧東ドイツでも異例のコンサートが行われる。歌ったのはブルース・スプリングスティーン。会場には若者たちが殺到!音楽が壁崩壊に果たした役割をコンサート関係者、旧東ドイツ市民などが今、明かす!

複眼的な取材なので、視聴者もミミズの目鷹の目で観ることができる。

「その時、市民は軍と闘った〜韓国の夜明け 光州事件〜」

1980年5月18日、韓国・クワンジュ(光州)で市民と軍が衝突した!戒厳令の名の下に繰り返された軍の暴力。怒った市民は銃を奪い、バスやタクシーに乗り込んで押し寄せた。それはまさに市街戦だった。当時、韓国政府はその事実を隠蔽。真相を隠すため、道路を封鎖し、情報を遮断し、力で市民を鎮圧していった。その時いったい何が起きたのか?韓国に「民主化」の夜明けをもたらした光州事件、今だから明かされる衝撃の真実。

深かった・・・!
1987年6月、機動隊の催涙弾直撃により死亡した延世大学学生、イ・ハンリョル(李韓烈)君のお母さんのインタビューに、長い歳月が経とうともなお深くなる息子への愛と息子への自分の後悔が伝わり、涙。

面白かった本は酒井順子『金閣寺の燃やし方』ぐらい。
表金閣、裏金閣という酒井さんの展開、三島文学と水上文学の比較文化論もお見事、な~るほど!

バランスのよい刺激です。2022年はこんな風に暮らしていこう。

東京国立博物館 表慶館
2月 紅梅




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