にふぇ~で~びる 渡名喜島
那覇・泊港
朝八時半出港のフェリーで
およそ二時間
赤瓦の集落が
見えてきて
かなり
はっきりと見えてきて
薄曇りだけれど
清々しい
渡名喜島に渡ったさぁ~
ずんぐり頼りがいのあるフクギ並木
白砂の道
「貸自転車あります」
と書いてあるけれど
これは貸自転車じゃなくて
隣のおばあの自転車
暴風対策のため
路面より低く掘り下げられた地面
に建つ
赤瓦の家
赤瓦の宿 ふくぎ屋
「渡名喜村伝統集落しまおこし事業」で修復された村内の古い民家を、内装などをやりなおし、そのたたずまいを活かした宿泊施設
フクギ並木と石垣に囲まれた
赤瓦屋根の一軒家
当然ながら
車の行き交う音なんて
しない
ときたま鳥の鳴き声
うぐいすが
ほーほけきょ
あっ アザミの花
しっかり咲いてたさぁ~
魅せられて
白砂の道を
そぞろそぞろ
民宿のまわりを歩いてみると
こんな木
あれれ?
これはひょっとして
あれじゃなかろうか?
青いパパイヤ
宿の裏の家の庭には
島バナナがびっしり
南国やね
島の集落には
必ずシーサーが
一対いるわけで
なんか
シーサーウォッチングが
うふふと楽しいわけよ
たまに行き違う島のひとと
こんにちは~と挨拶して
ほとんど観光客もいない
静かな静かな白砂の道
さくっさくっと歩いて
ハイビスカスやブーゲンビリアの
咲きほこる
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている集落を
散策
魅せられっぱなし 渡名喜島
ちょっと早めに
お昼を食べに行こう
フクギ並木を
ターミナル食堂へとむかったさぁ~
お昼、営業してるのは
ふくぎ食堂とターミナル食堂の二軒しかないそうでして、、、
「きょうは沖縄そばしかないけどいい?」
人生初の沖縄そばは
島のターミナル食堂
ほんと、おいしいですね~というと
「この鰹節がいいのよ
いろいろあるけど、これでないと
それと鶏ガラスープね~麺もこれが
やっぱりいいの」と桃原さん
冷たい玄米茶がおいしいですというと
「私のさんぴん茶、飲んで~
ほんっとにおいしいから」
と熱いお茶を淹れてくださる桃原さん
桃原さんは、島で一軒の島豆腐屋さん
ご主人の退職を機に豆腐の作り方を習って、ご夫婦で豆腐屋を始め、ターミナル食堂もやっていらっしゃる、きりっときれいなかた
にがりの代わりに渡名喜の海水をねかせたものを使うという桃原さんご夫婦の島豆腐
あぁ食べてみたかったさぁ~
ごちそうさま~と、白砂の道をさらっさらっと歩いていて
そうだ 少女たちに絵葉書出さなきゃ!と郵便局へ立ち寄る
渡名喜島の絵葉書はないけれど
ポストに渡名喜郵便局と書かれた葉書があったので
それと伊良部島の絵葉書を買って
そこで書いて投函
小さな鯉のぼりが泳ぐ小道を
ばあばのお迎えで家に帰る
幼稚園児であろう兄弟
なんか
にんまり笑み
それから
ひとり島の散策
フクギ並木のトンネルから
小さな山が見える
渡名喜島で見たかったものが
もちきびと島にんじん
島にんじんは、もう終わってしまっていて
もちきびの収穫は六月くらいで
今もちきびはないそうだけど
こうして、もちきび畑を見られたんだから嬉しいさぁ~
一度でいいから
雑穀の穂が実る姿を
見てみたかったから
こうやって
今
願いが叶って嬉しいさぁ~
山道を少し登る
少し高いところから
見下ろした島は
ちょうど今
引き潮
穏やかな海面
赤瓦の家々
そよぐもちきび畑
ヤバいっ
すっかり渡名喜島 魅せられたび
夕方五時半
ふくぎ食堂で晩ご飯
この壁はヒンプン
ヒンプンとは、中国語の屏風(ひんぷん)のことで、家の門の内側にある目隠し。沖縄の魔物は角を曲がるのが苦手なため、直進して入ってこないように魔除けの意味もあるという。
ヒンプンの内側の花壇には
村花のカワラナデシコ
まずは生ビールで
お酒はやっぱり泡盛
グルクンの唐揚げ
サザエの壺焼き
アオサのみそ汁とごはん
あっ 島豆腐の揚げ出しもある!
いやぁ~しっとりほのかな塩味と
甘い大豆の味わいがあって
しっかり固い木綿豆腐のようだけど
きめ細かくてやわらか
ゆったり晩ご飯をいただいて食堂を出る
村はすっかり暗くなっている
ライトアップされた
村道1号線~フットライト通りの
幽玄美に息をのむ
しばらく散策して
渡名喜島の夜は更ける
翌朝は
沖縄に来て
初めての抜けるような青空
早めにターミナルへ行こうと
道にいたら
車で通りかかった島のオジイチャンが
乗っていく?と乗せてくれて
車中短いけれど(時速20㎞で乗車10分)
あっはっはと島のことやら
愛知でずっと定年まで働いていたというオジイチャンのことやら世間話して
それがまた旅の醍醐味
港で海見ながら過ごしていると
久米島からのフェリーがやってきて
乗船
こんな海のいろ
日本じゃなかなか見られない
ぜったいまた来ようね
にふぇ~で~びる ありがとさん
これは 2014年5月1~2日に旅したときの記録です。
けったいな方言っぽい文、ついつい言ってみたくなっちゃって・・・失礼しました。
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