伝承料理らしい。
池波正太郎ファンならよく知っているだろう。
「浦里」
古典落語や浄瑠璃にも登場する花魁が浦里。
気に入った客の朝ごはんのために、大根おろしと叩き梅干し、もみ海苔、おかかに醤油でちゃちゃっと作った料理名を浦里という。
江戸料理についての本には、たいてい紹介されている。
私はそれで浦里を知ったのだけれど、池波正太郎の作品にも登場するというので、5年前に読んだ。
浦里は大根、梅干し、おかか、焼き海苔、あとおろし金があればちゃちゃっと用意できる日本の旨み素材万歳の即席料理だ。
八月も終わる頃、浦里と夏野菜の一汁七菜のお昼ごはんを用意した。
夏の献立に浦里を加えたけれど、ここで気になったのが、果たして江戸時代、夏でも大根が収穫できたのかという疑問。
ほほう、なるほど。
さて、浦里と夏野菜の献立です。
やはり土井善晴さんのなすの田舎煮はテッパン!
焼き鮭は私は市販の甘塩鮭でも塩っぱく感じるので、自分でぱぱっと作る。
鶏ハムの下拵えと同じやり方。
レンチンして粒を外し冷凍した玉蜀黍入りの玉子焼きも夏ならではの一品。
はじかみ生姜のゆかり酢漬け、モロヘイヤお味噌汁も旬菜。
浦里には青紫蘇をちぎって加えた。
うむ
浦里と夏野菜の一汁七菜
ちょいと、その、うまいものだ。
狂った夏が遠ざかる。
いつの間にか蝉の鳴き声は止み、サルスベリの木には幾つもの実。
たくさん作って翌日翌々日も飲む冷たいモロヘイヤお味噌汁で簡単朝ごはん、これもちょいと、その、うまいもんだ。
うちの定番夏ごはんです。
今宵はスーパームーン
2023年の満月の中で最も大きく見えるスーパームーン
作り方は ↯ に記載してあります。