大人の時間~板谷波山記念館・食の蔵 荒為・廣澤美術館
茨城県筑西市にて大人の時間
板谷波山記念館
昼間は各地で30℃以上の真夏日となる見込みという予報の日。
年二回のわくわく大人のバスハイク日。
渋滞もなく筑西市(旧下館市)着、板谷波山記念館を訪れる。
記念館には波山の生家、展示館、工房があり、下館の生地にて静かに波山を顧みることができる。
波山生家 波山誕生の間
工房
どきっと目を引いたのが、陶片の展示。
展示館には、波山の作品、遺品などのゆかりの品や文化勲章が展示されている。
ランプ 1910年代 唐花文壺(生素地)1962年
参考展示 哀しみに寄りそう~観音像
いつか波山の代表作を観たいと願い、記念館を後にした。
昼食はすぐ近くの田町交差点の先。「食の蔵 荒為」だ。
石畳の入口から奥へと進む。
手入れの行き届いた階段を上がって2階へ。
大広間などの組子障子や釘隠し、欄間彫刻などの精緻な職人技に見惚れながら、供された「藏弁当」をいただく。
外の夏のような強い陽射しは届かず、明治の純和風建築の大広間でいただく「藏弁当」に、全員満ち足りる。
それにしても、どの料理も、お漬物もひじきの煮物も炊き合わせも、ああこれ美味しいと声が出るほど丁寧に料理されていて、しかもリーズナブルな値段でのデザートとコーヒーまで付いている食事に、ここまで来てよかったと感激したのだった。
デザートとコーヒーを飲んだ後、部屋を見て回る。
下館城下町として成立、江戸時代半ばより商業で繁栄し、明治・大正期には外来綿・洋糸の販売、木綿足袋底の生産により産業資本が蓄積され、鉄道交通の結節点となり、街道沿いには蔵造りの商家が立ち並び栄えた旧下館市。中々趣のある、下館大人の時間となった。
バスに乗り、廣澤美術館へ向かう。
筑波山の麓の100万㎡の「自然・健康・文化」をテーマとしたテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」内にあるのが廣澤美術館だ。
まず美術館の建物を覆うように組まれた石に圧倒される。
美術館の建物からテラスへと出てみる。
水盤に映りこむブルーの空と石と植栽が見事だ。
足立美術館を想像させるスケールの大きい美術館を、真夏日のような暑さを忘れていつまでも眺めていたかった。
正門を出て、向かいのアート・カフェ・プローレでお茶時間
喉を潤したいし、甘いものもほしい。
どれも想像以上の美味しさ、グラスも素敵で値段も良心的といいことずくめのお茶時間。
バスに乗り、途中、道の駅に寄り、午後5時に自宅前で解散。
充実大人の時間 大人のバスハイクの一日
2023/05/18