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「現在完了形の和訳」に不満があるっていう話

皆さんは学校で習った英語でつまづいたことはありますか?

私は大学生になった今でこそ英語が好きですが、実は高校を卒業するまで英語は大の苦手科目であり、嫌いな科目でした。

日本語ですら完璧に理解できているかも危ういのに「日本人なんだから日本語だけやってりゃいいんだよ!」などとふざけた言い訳を抜かす生徒でした。

いかにして私が英語にハマっていったのかは私の過去の記事を読んでもらえばわかっていただけると思いますが、ある程度英語の知識をつけて英語が苦手だった当時を振り返ると「そりゃ無理あるやり方だな」なんて思うことがしばしば出てくるわけです。

その筆頭として私が挙げたいのは「現在完了形」に対する扱いです。

現在完了に対して理解するのに苦労した方は多いのではないでしょうか?

私も現在完了を理解できたのは浪人時代だったので本当に苦手な人であれば理解ができないまま放置されているという大人の方もいると思います。

ではなぜこれほどまでに現在完了形が多くの日本人を苦しめるのでしょうか?

その思う大きな理由は英語と日本語のニュアンスの違いです。

実は現在完了が持つニュアンスは日本語では表現できないのです!!

というわけで、この日本語に存在しない現在完了形に関する英語教育の扱いへの不満を2つここに書いていきたいと思います!!

ここで現在完了がどういう表現なのか解説しましょう。

現在完了の本質は「過去から現在へ」です。

過去のある地点から現在にかけて物事が起こっていることを表すためのものが現在完了です。

本質はこの一つしかないんです!!

現在完了形のイメージ(即席的にホワイトボードに書いたので文字読みづらいかもしれないです…)

でも思い出してみてください。現在完了には3つの用法があると習いませんでしたか?

そう、現在完了には「経験」「完了」「継続」の用法があると教わります。

凄い久しぶりに聞いた!という人もいらっしゃると思いますが、私はこの「3つの用法」という考え方に不満があるのです。

先程も言った通り現在完了の本質は「過去から現在」なのでわざわざ分けて考える必要が無いんです!!

分ける、すなわち複雑化させることでただでさえ日本語に存在しないニュアンスなのに、より理解が難しくなっていると思うのです。

これが私の現在完了に対する不満のひとつです。

そして2つめの不満は和訳の方法です。

何度も言いますが現在完了形は日本語に存在しないニュアンスです。

それを枠にはめて和訳しようとする試みが既にナンセンスだと思うのです。

ただ、経験用法や継続用法には納得しています。

むしろこれほどまでにナチュラルな日本語で現在完了形の要点を押さえている形は美しいとさえ思います。

私がずっと気になっているのは「完了用法」です。

例えば "I have just finished my homework." という文であれば「私はちょうど宿題を終わらせた。」というような和訳が与えられるでしょう。

しかし、ここには「終わった」というニュアンスが強くて過去のニュアンスが弱いと感じてしまうのです。

完了用法に関してはこうした型にはめるよりも文脈に沿った和訳が必要だと思っています。

(尤も、私は和訳という行為にすら疑問があるんですけど…)

ただ、教育とは難しいもので、そうしてしまうと採点の基準が不明瞭になってしまって生徒の理解度の把握が難しくなったり、単純な和訳問題で前後に文を必要としてしまうなど、色々面倒になるような気がします。

私は英語が好きなだけの素人に過ぎないのでこういう戯言が言えるわけですが、現在完了形をこれから学ぶ中高生の皆さんにはそのニュアンスを正しく理解して欲しいと思うのです。

英文法が本当は面白いということ、間違えがちな英語と日本語のニュアンスの違いをこの記事を通して伝えたいということで今回の記事は終了にしたいと思います!!

ここまで読んでいただきありがとうございました!!

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