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ブロックチェーン -相互不信が実現する新しいセキュリティ- で信用とはなにかを考えたお話。

Q?:ブロックチェーンとは、どんな技術か?
A?:信用ならない者同士のネットワークで、生成されるデータだけは信用できるデータベース

ブロックチェーン -相互不信が実現する新しいセキュリティ-
岡嶋裕史
を読みました。

先日読んだ「みずほ、迷走の20年」で、
みずほの復活に向けてブロックチェーンの活用が不可欠
といったニュアンスの提言がありした。

私自身は、
ブロックチェーン=ビットコイン=暗号資産(仮想通貨)
という認識ではないです。

でも、ブロックチェーンってなに?
と聞かれたら、答えられませんでした。

最低限の仕組みを知ろうと思って、手に取った本です。

ブロックチェーンとは何か?

本の副題にあるように、

  • 相互不信

  • 信用ならない者同士

がキーワードです。

元々、インターネットで「信用」を担保するのが困難です。
それを色々な技術、手段で信用度を上げてきました。
ブロックチェーンという技術も、その一つということです。

ブロックチェーンはデータベースであること。
つまり、何かしらのデータの「集まり」であるということです。

ブロックチェーンはなぜ信用できるようになっているのか?

本書では、3つの特徴を挙げています。

  1. 分散型である

  2. 非中央集権型である

  3. 書き込み専用・改竄が困難

1と2は、一緒に理解して構わないと思います。
ネットワーク内にある全てのPCに、全てのデータが保管されています。
そしてそれを管理する権限を持っているのは、全てのPCということです。

ある権利者や管理団体が存在するのではなく、参加している全員で相互に管理しているわけです。

これが、3を実現しています。
相互に管理しているからこそ、改竄が困難という訳です。
改竄をするコスト(金銭、労力)を考えたら、真っ当に参加した方が良いという仕組みです。

ブロックチェーンを活用するには、どうしたら良いか?

ブロックチェーンのメリット、
分散型・非中央集権型・改竄困難
を利用できる仕組みに利用することを考えます。

反対にデメリット、

  • 中央集権的に管理する

  • いざという時にデータを変更する

を行いたい仕組みには利用は向きません。

これらのメリット・デメリットを踏まえて、利用の可否を判断できるようになりたいものです。

最も大切なこと。
技術が普及する過程で「ほとんどの人は面倒を嫌う」
ことを前提にすることです。

信用できる仕組みを構築すること、が重要。
そんな今日この頃。

「紙1枚」

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