近畿大学過去問 推薦入試 2023年11月19日『大和物語』現代語訳&解説
解答
問一 1 問二 3 問三 4 問四 2 問五 4 問六 1 問七 2
問八 1 問九 3
現代語訳
おなじ帝が、狩りをたいそうお好みになった。陸奥の国の磐手の郡から奉った御鷹が、世にまたとなく賢かったので、この上もなく大切にお思いになって、ご愛用の鷹になさった。その鷹の名を磐手とおつけになっていた。それを鷹狩りの道に心得があって、帝から鷹を預かり面倒をみることを役としていた大納言にお預けになった。夜昼この鷹を預かり飼育なさるうちに、どうなさったのだろうか、逃がしておしまいになった。うろたえ あわてて さがすのだが、まったく見つけ出すことができない。山々に人をやり人をやりしてさがさせるのだが、まったく見つからない。自分からも深い山奥に分け入って、さがしまわりなさるが、そのかいもない。
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