高知の名無しカンパチ(須崎勘八)を1匹買って食べてみた

この記事はmohikanzのCooking Advent Calendar 2020、4日目の記事です。
「mohikanzって何だ?」と気になる方はこちらをご覧ください。
昨日はmochiさんによる今年の料理振り返りでした。
天かす&刻みネギ&麺つゆご飯、こういうのたまに食べたくなりますね。

さて、今年はコロナの影響でなかなか出歩けませんでしたね。
となると、外食産業での売り上げは落ち、結果として多くのものが直接一般向けに売られることとなりましたね。
今回はそんな中の1つ、高知県は須崎のカンパチを買って料理したときの話を書きます。

時期は5月末、「めっちゃいいカンパチがあるけど、外食産業で売れなくなってしまったので、一般にも売ることにしました!(意訳)」という話を聞きました。
それが、当時は名無しだったのですが、今となっては須崎勘八と名付けられたこちらです。

紹介記事を見てみると、良い餌を与えて育て、最高の下処理をして出荷されるということで、早速注文してみることにしました(外食しない分、食費も減ってたしね)。
となると、どの量を頼むかです。
確か2人前、半身、1匹とおいうバリエーションがありました。
1人暮らしの身、かつご時世柄、人を呼んで皆で食べるというのも憚られる状況だったので迷ったのですが、やはりここはアラもカマも全部味わいたいということで1匹まるごとを注文です。

ということで、6月初旬に届いたのがこちら。

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立派なカンパチが届きました。
(※当時はおまけとしてハスイモ、ミョウガ、醤油(甘口)も付いてきました)
早速、開けてみます。

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丸々と太った美味そうなカンパチです。
ウロコをすき引きして、

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身を切り出していきます。

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写真だと分かりにくいですが、めちゃくちゃ綺麗な下処理がされたカンパチです。私は結構魚屋や市場で鮮魚を買うこともあるのですが、これだけ綺麗に下処理された魚は滅多に見ません。
これは俄然、期待度も上がります。
早速料理してみたのがこちら。

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手前が刺身系。薄造り、平作りに焼霜。
奥がハラモ、カマ、血合骨部分の塩焼き。
右手がカルパッチョ。

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こちらはあら炊き(左)、セビチェ(奥)、卵黄タレを絡めた宇和島鯛飯風(右)。

どれも上質な脂がしっかりと乗り、かつ全く臭みのない身が味わえます。
特に塩焼きは自身の出す脂で香ばしく焼けて最高です。
この時に合わせたお酒はこちら。

口の中の脂をスパークリングでスッキリさせつつ、にごりの旨味が負けずに出てくる。
私、普段はあまりスパークリングの日本酒って飲まないんですが、この強い脂には好相性です。

さて、この美味いカンパチですが、刺身に関してはもう一押し、もっと美味くなるはずだという気持ちになる部分もあります。
カンパチはブリに比べると歯応えが強く、それが良い個性でもありますが、その身の堅さも相俟って、もっと旨味を引き出せる気がしてきます。
そして、この最高の下処理がされた鮮魚となれば、やることは分かりますよね?

そうだね、熟成だね。
ということで、水気を切って冷蔵庫で1週間熟成させたものがこちら。
(※送られてきた説明書には「刺身にするなら3日以内に食べてね」と書いてあったので安全性に関しては完全に事故責任です)

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色味はすっかり変わり、身は白く濁り血合は鮮度のいい生レバーのような趣です。どちらも決して食欲を削ぐような色合いではなく、もちろん嫌な臭いもしません。
ということで「ぱくり」。
そうそう、食べたかったのはこれだよ!
カンパチらしい歯応えはありつつも、よりムッチリとして旨味が溢れます。
脂だけではない魚肉の旨味。
最高です。

本当にいい買い物をしました。これはまた買いたいと思います。
良い魚があると、食べるのは勿論、料理してても楽しくなります。
という楽しい気分を思い出したところで、今回の記事はおしまいです。

明日はHua_Luさんの投稿になります。
何が出てくるか楽しみですね(記事が投稿されたらリンク貼ります)。

↓こちらです!

余談。およそ半年後の11月、本当にまた買いました。
今度はいくぶん涼しい季節になったのでしゃぶしゃぶなども楽しみました。

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