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リノベーション その2

建築家ってあまり良い印象がなかった。こっちの勝手な劣等感もあるけれどなんかお高くとまっていて苦手。たまに来る仕事場ですれ違うキャリーケースを引っさげて『ボンジュール』の『ボ』の字も言えない建築家そいつのせいだ。  

リノベーション パリ 18区で検索してみたら、家の近くに一つヒットし早速ジロさんと訪ねてみた。若いスタッフのいる、感じの良い空間だった。『何平米ですか。ロフトにするんですね。わかりました。メールで見積もりをお送ります』と言われて数日後見積もりがきた。でもこちらからもあちらからもその後連絡はなくまた数ヶ月が過ぎていた。で、物件をみたりしていたある日『え?ここ建築事務所っぽくない?』と娘が以前通っていた幼稚園の2軒隣りに新しい事務所を発見したわけだ。こちらの事情を話すと『とても面白いものになりそうですが、まづは見せていただいて私がやりたいと思うかどうか、それから判断します』と。そして日をあけずに我が家を見に来てくれた。そして『やりましょう!』と。

最初の建築家の事務所は見にもこず、見積もりをポーンと送って来たのみ。そこと初めていたらきっと満足のいく結果にはならなかっただろう。   そうジェロームのお陰でやっと私は建築家アレルギーがなくなったのだ。 腕はもちろんだけど、そうやっぱりフィーリングって大切だよね。