早大生インフルエンサー図鑑Vol.5 Photogenic Station ~授業から社会に飛び出した起業家集団~
僕が最初にPhotogenic Stationさんを知ったとき、
「授業の中から起業なんて時代は進んだな、さすが早稲田だ」
って、素直にびっくりした。
他の大学にも起業する学生に向けた授業はあると思うけど、その中で本当にシステム化して、起業する学生って果たしてどれくらい居るんだろう。
これはぜひお話を聞きたいし、僕もその授業受けたい!って真剣に思った。
もう履修登録は終わっちゃったけど、今年はオンラインだし、これを読んでくれたみんなが来年受講してくれたらうれしいなって思う。
言葉通り「早稲田から社会へ、早稲田から世界へ」を体現している、未来の早稲田のリーダーの皆さんのインタビューです。
それでは、本編スタート。
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じーおくん=じ) 陳 天姿さん=陳) 寺山 侑希さん=寺) 牧野 有紗さん=牧)
中満 寛太郎さん=中)
じ)本日はよろしくお願いします。
じゃあ、まず、どちらからでも結構なので自己紹介の方をお願いします。
陳)フォトジェニックステーション代表の陳天姿(チンテンシ)と申します。文化構想学部3年です。私はこのビジネスを2018年から立ち上げ、カメラマンと運営をやっています。今は早稲田の起業インターン「REAL」という授業でこのビジネスを継続して行っています。
寺)フォトジェニックステーションの寺山侑希と申します。所属は文化構想学部3年生です。この事業を始めようと思ったのは、代表の陳さんが授業でプレゼンをしていて、事業の素晴らしさに感銘を受け、自分もこの事業に関わりたいという思いで、声をかけて、メンバーに入れさせていただいたという経緯です。よろしくお願いします。
牧)政治経済学部の牧野有紗です。私は「起業の技術」という授業で陳さんと同じチームになったときに、陳さんのビジネスアイデアがとても素晴らしいと思って一緒に活動させていただくことになりました。よろしくお願いします。
中)先進理工学部3年の中満と申します。僕も授業で一緒になって昨年10月から一緒に活動させていただいてます。よろしくお願いします。
じ)ありがとうございます。ではまず、どういう事業なのか、どういう組織なのかっていうことをお話しいただけたらなと思います。
陳)外国人観光客と外国語を話せるカメラマンをマッチングさせるサービスです。プラスで今は日本の方向けに、日本語をしゃべれるカメラマンを派遣するようなサービスもやっています。簡単に言うと、撮影のマッチングサービスで、写真と動画の撮影両方やっています。
じ)それはなぜ、そういう事業を行おうと思ったんですか?
陳)最初は趣味で写真を撮り始めました。私は留学生で、中国の旅行会社とたまたま契約して、旅行会社から沢山依頼が送られてきて、写真サービスを最初自分一人でやっていました。だんだん組織が大きくなって、最初の2人から、今の10人のカメラマンチームになりました。そして、2019年に早稲田大学の色々起業に関する授業に参加し、このビジネスアイデアを発表して色々賞に選ばれました。そこでこの起業インターン「REAL」という授業に参加して、素晴らしいメンバーに入ってもらいました。今は日本全国に向けてやっています。
じ)ありがとうございます。皆さんはなぜその起業の授業とったりしてて知り合ったってことなんですけど、その授業をとろうと思ったきっかけとかも教えていただけたらと思います。
寺)僕はシラバスに起業のノウハウを勉強できると書いてあったので、興味本位で受講したのがきっかけでした。最初はここで起業することになるとは思っていなかったんです。ビジネスアイデアはどう生まれるんだろうみたいな、軽い気持ちで受講を決めました。
牧)私もきっかけは小さいことで、他学部の授業を受けてみようかなと思った時に、商学部のBIDっていう授業をたまたまみつけました。興味本位で参加しましたが、陳さんの事業は実際に2018年から収益化していて、これからもっと来るんじゃないかと感じました。やらせていただきたいなっていう気持ちがそこで初めて芽生えて、チームに入れてもらったんです。
寺)2018年の時点で陳さんが友人と一緒に始めた、中国人の観光客の写真を撮るっていうサービスが成立していて、その活動を日本でも事業展開をしていこうということだったので、既に成立していて利益を出しているサービスだったんです。将来性があると感じましたし、日本でも展開したいという陳さんの思いを一緒に達成したいなと思って、僕は加わったっていうのもあります。
中)僕は会社の起業に興味を持ったきっかけは、Twitterでちょっと怪しめな企業セミナーのアカウントから依頼が飛んできて、なんかちょっとおもしろそうだなと思って行ってみたんですけど、セミナーに入るのに最初に30万 で...(笑)
一同)(笑)(笑)それは、、、(笑)
寺)非常に怪しいですね(笑)
中)でも結構聞いてみると魅力的に聞こえたりするんです、で、そこから色々考えたんです。なんかもっといい方法ないかなと思って探してたら、早稲田大学の授業があるということでまあその怪しい方はもう、、(笑) で、そこがきっかけで事業を始めました。
じ)なるほど、その授業について聞きたいんですけど、それってまずどういう授業なんですか?
牧)春クウォーターに「BID」、夏クウォーター「起業の技術」という授業があって、BIDでは、4人くらいのチームで毎週ビジネスアイデアをプレゼンします。それを先生が評価してくださって、そのアイデアに順位がつくんです。それでどんどん上の順位を目指そう、っていう授業です。
起業の技術は1つのビジネスアイデアに絞ってそれをより良い現実的なカタチにしていくためのやり方、例えば価格の決め方とか、営業方法とか、そういう部分を勉強します。
寺)約40人の授業で、4人とか5人1組になってチームを作って、10グループくらいになるので10人くらい社長が出てきてプレゼンをします。
評価をする人は大学の教授だけじゃなくて、早稲田の非常勤講師で来てくださっている、起業を支援する会社の方や弁護士の方に評価していただきました。
10チームで順位を決めて、上位3チームがこの授業の枠内だけじゃなくて後期になってからも指導をしていただきながら事業を展開していくっていうのが授業の仕組みです。私たちはクラスで2位だったので、この活動をビジネスバンクグループ様と一緒に、ご指導を受けながらビジネスを展開しています。
じ)すごい、リアル、本当にリアルですね。カメラマンってどうやって募集なさってるんですか。
陳) 最初は外国語を話せる留学生の中から募集して、今は5、6人くらいの留学生カメラマンが集まっています。日本人のカメラマンは大体インスタグラムとかでDMを送って、あとは写真のサークルとか、私が早稲田の写真部にも入ってるんで友達とかにも声かけてみました。
じ)この事業を今なさっててここから目指してるものとかありますか。この先のゴールじゃないですけど。
陳)写真から発展して、最終的に総合的な旅行のプラットホームみたいなものを目指しています。つまり、旅行の一連のものに関連するビジネスをしたいです。自分たちのブランドを作り出して、色々事業部を設けて新しい企画や事業をやりたいです。
あと、スローガンの1つとしては「観光を日常に」。日本人はあんまり日常的に写真撮らないですけど、中国人は結構日常のようにカメラマンを雇って写真や動画を撮ります。そういう考え方があるので、旅行じゃなくても自分の日常をきれいな写真に残ります。あるいは、セルフブランディングのために日常生活をきれいに切り取った写真をSNSに投稿する。日本人もこれからこのニーズが高まると思うので、その前に事業を大きく成長させたいです。
じ)ありがとうございます。えっと聞きにくい事かもしれないんですけど、皆さんは大学卒業後もこのままずっと会社を継続なさる予定ですか?
寺)就職しないでって意味ですか?
じ)はい、ここに就職するのか普通に就活をするのかっていう。
寺)僕は就活します。ですが学生のうちは、事業を抜けることはないです。この事業はマッチングサービスを目指していて、それが完成すれば僕たちのリソースを大幅に減らしながら展開できるんですよね。今はまだ、お客様の注文がきた際は自分たちでカメラマンに連絡し、日程調整やカメラマンの選定を行っているんです。ですが、目指しているのは、お客様の依頼が自動でカメラマンに送られて、この会社のアプリを通して直接やりとりをして頂くサービスです。ですから、僕たちが運営に関わることは減っていくようにしていきたいと思っているので、そういう意味では、、、
陳)やり続けます。まずシステムを作って就職してからもちゃんと回れるように。
寺)そうですね。事業が回っていくようにできるのが理想ですね。はい。
じ)なるほど。すごい。
寺)プラットフォームづくりを今やっていて、それが終わったらどんどん規模を増やしたいって思っています。
陳)今は、その前段階でまだまだなんですけど。
寺)そうですね、今は友達とかに「やってみない?」みたいな感じで依頼してるんで、まだ全然理想の段階には至ってないんですけど、目指しているのはさっき言ったようなプラットフォームビジネスです。
陳)アプリも開発して自動的にマッチングできるように。例えば人工知能とGPSを使って、マップを開けば近くのカメラマンとマッチングできるようなシステムを作りたいんですけど、今はまだまだ前段階でWEBページを作ったくらいですね。
寺)最初僕がサイトを作っていたんですけど、デザインやシステムが高度なものが欲しいなって思ってて
じ)フォトジェニックですもんね。
陳)そうですね。翻訳とかも必要なんですね。いろんな言語のバージョンとか。
じ)なるほど。すごい。外注したんですね。営業とかはなさってるんですか?
寺)まだまだですね。営業っていったら大げさですが、自分たちの知り合いに宣伝してそこで直接依頼をもらったり、というのはありました。
牧)学外のビジコンに出て、名刺交換した方に連絡したりとか、そんな感じです。
陳)この間、早稲田のビジネスプランコンテストにも参加して、ファイナリストに選ばれました。
牧)イノベーションフォーラムに早稲田発ベンチャーとして載せてもらえるパネル展示をやらせてもらえる機会をもらったんですけど、コロナでなくなっちゃって、、
陳)本当は50万くらいの申し込み料がかかってしまうんですけど、私たちの学生ベンチャーの場合は無料で(展示させていただく予定だった)。
じ)早稲田ってそんなにビジコンあったんだってまずびっくりしてます。
陳)早稲田のEDGEプログラムに入ったら結構毎日くらいメールが来ますよ。
じ)すごい、早稲田を有効活用してますね
陳)この前山形県に全国のビジコン大会があって、3日間200人くらい参加したキャンプでいろんな方と出会えてプレゼンを見ました。最終的に私たちのプランは審査員特別賞を取ったんですけど、まだまだ足りないなと思います。今はコロナで色々ビジコンがなくなって残念です。
じ)コロナ憎いですね。
寺)僕たちのビジネスは結構ダイレクトに、、
じ)しかも今もろに食らってますもんね。
牧)観光客が全然来ないので、最近は日本の顧客も取りたいなって(思ってます)。
じ)これって大学生でも普通に依頼できますもんね。
陳)もちろん、普通に出来ます。
牧)あ、1人、卒業式の袴の撮影依頼もありました。。
じ)すごい、、本当にすごいです
ここからは、フォトジェニックステーションさんというよりかは、皆さん個人についてなんですけど、なんで早稲田を選ばれたんですか?
牧)事業の話からは離れちゃうんですけど、自分は行動経済学に興味があって。それで行動経済学、実験経済学をメインでやっている教授を探していて、早稲田にいらっしゃるということだったので、それで受けました。
寺)すごい笑
じ)それだけで早稲田の政経受けちゃうって... 凄い...
寺)高校の時点で、やりたい学問が決まってるのってすごいですよね。
僕は、2浪していて、最初理系だったんです。1浪目までは医学部目指して理系で勉強していました。医学部受験は金銭的な事情で国立専願だったんですけど、現役、一浪目と二回とも受からなくて。ちょっと2年もやって受験に失敗してしまってどうしよっかなって思って。好きなのが国語とか英語とか社会、世界史とかで、、
じ)ど文系ですね。
寺)そうなんですよ。(笑) 数学はまだできたんですけど物理と化学がとにかくできなくて。(笑) 文系科目の勉強の方が好きだったし、模試の成績もよかったんです。でも医者になるためには、苦手な理系科目を勉強しなきゃいけないし苦しいな、みたいな感覚はずっと持っていましたね。
じ)なんで医者を目指されたんですか?
寺)幼少期にとにかく体が弱くて、よく入院とかしていて。熱出しても本来治る風邪でも脱水症状になって入院するほど病弱でした。そんな生活してたらお医者さんと接する機会が多くて、自分もこういうふうになりたいなって自然に思い始めたのが理由ですね。
それでその夢がずっと変わらずに受験というところまで来たのですが、二回も落ちてしまったので、その時人生で初めて自分の進路についてめちゃくちゃ悩むんです。もう一年医学部を目指して勉強するか、それとも文転して自分の実力を100%発揮できるような、得意で好きだと思える領域でどこまで上に行けるか勝負しようかって考えました。
ずっと部屋籠もって考え続けたり、たくさんの人に相談したり、二ヶ月くらいかけて悩んだ結果、私は文転する事を決意して新しい勉強を始めました。それは、苦手な領域に対してフルコミットすることに勝算が少ないことに気付いていたからです。レベルの高い戦いをする場合は、努力するだけじゃ足りないと僕は思っていて。その土俵で戦っている人は、「努力は当たり前でかつ、適性を持っている人」だと考えているんです。その考えから、努力する場所を間違えるとこの受験で満足しきれない結果に終わっちゃうかもしれない。
だったら努力する場所を自分が得意で好きでいられる場所に変えて、そこで1年間またやってみようと決断しました。それで結果が出たらいいし、出なかったとしても自分が好きなものを選んでやったんだからしょうがないと前を向く事ができたんです。そこからは、また勉強始めて、1年間世界史をゼロからやって、最終的に早稲田に進学する事になりました。
だから次1年生になる方で第一志望が早稲田じゃない方もいらっしゃると思うんですけど、もちろん第一志望受からなかったことは悔しいし、悔やんでも悔やみきれないし、切り替えるの難しいと思います。しかし、最初は医学部を目指していた僕にとっても、二年間過ごしてきたこの早稲田での生活は楽しいし学びも多いです。この選択をした後悔はありません。大事なのは、選んだ選択を正解にしていくという行動だと考えています。自分の決めた道、それも早稲田大学への進学というのは誰でもできるものではないし自分で勝ち取った道だから、その道を歩んで行ってこれでよかったなって思えるように大学で努力すればいいって考えています。この考えにたどり着いて、僕は切り替えられたんだと思います。
牧)早稲田はなろうと思えばいろんなものになれる。ここ来て何やるかが1番ですよね。
じ)浪人された方の発言ってすごい重たいなって、いや馬鹿にするわけじゃないんですけど、この前この企画の第1弾が9年間浪人した、はまいさんっていうバンカラジオのはまいさんなんですけど、その人ともお話して思ったのは、浪人したら人間に厚みが出るなって。それを、めっちゃすごい感じました。浪人生ってやっぱ1年間浪人するわけじゃないですか、自分と向き合う時間になるんやろうなって思うし、1年間浪人してちゃんと目標にたどり着ける人、志望校のレベルを上げられた人ってすごい自分と向き合える人なんだなあと思いました。
寺)ほかにアンテナを張ってないし、勉強しかやることがなかったからだと思います笑 まあ、自分の成績と向き合い続ける2年間3年間になったとは思いますね。
じ)すごいですよ、ほんとに。
寺)とんでもない笑 絶対現役で受かるのが1番ですよ。
じ)浪人した方はそう思うかもしれないですけど、いざ社会の窓口みたいなところに来た時に自分のうすっぺらさを感じてるので。今までなんも考えてきてなかったんだなって思うので、そういう部分はすごい浪人してる人にすごい尊敬を抱いてます。
寺)いやいや、本当に不器用なだけです。(笑) でも嬉しいです、ありがとうございます。
中)僕は、第1志望が横浜国立大学でした。ですが早稲田の先進理工学部も受験してうまくいって早稲田に来たって感じですね。
早稲田の今の学部を選んだ理由っていうのは、受けられたからなんですよ。化学物理か化学生物かで分かれてて、化学物理の方がメジャーで、受けれる学部も多いんですけど僕は化学生物を選択して、でもよく見てみたら本当に受けれる大学ないなって思っていろいろ探してたら先進理工学部が出てきました。そこであんまり考えてなかったツケが今大学で回ってきて、授業があんま面白くない。
じ)確かに入ってみないとわかんないですよね、授業。
中)まあ、そういうところもあると思うけど、周りとのテンションの格差が、、周りは結構そういう勉強を楽しみにして入って来てるって人も結構いるなか、僕は勉強もともとそんな勉強したくなくね?みたいな感じのスタンスでいたら全然授業ついていけなくて、結局必修1個落としてっていうヘマして今一年留年確定してるんですけど、て、感じなので、まあちゃんと行きたいところに行けばよかったなって今は思ってますけど、まあ、そう思いつつ今は留年して、企業して別のところに視野を広げてっていう生活もそれはそれで楽しいなって、いっかなって感じですね。
じ)もう1つ、皆さん何で慶応を選ばれなかったんですか?
牧)早稲田はセンター利用があったので。慶応は小論とかあって無理って思って、、できれば国立1本で行きたくて。
中)僕はやっぱ受験科目が、慶応だと薬学部だけだったんですよ。薬学部って確か4年じゃなかった、6年、だったような気がして、で、やめとくかってなって。
じ)じゃあ皆さんは、早慶を比べて早稲田のここが好きとか、慶応のここが好きとかじゃなくて普通にもう、受験科目の問題で、
陳)私は、もっと単純な理由です笑。中国人に知られている日本の有名大学として、上位2つが東京大学と早稲田大学です。東京大学と早稲田大学しか知らない人も少なくない。なので、最初から慶応はあんまり考えなかったです。
じ)中国の人はそう言いますよね。
寺)韓国もそうらしいですよね。
じ)中国の国を作っていった人たちってみんな早稲田に関わってるって、話を聞きます。中国の人に早稲田っていったら、あー!って言われたことあります。日本だったら慶応の方が上っていわれるじゃないですか。
寺)京大とかは東大と並んでるのに、中国とかだったら全然通じないんですね。
陳)あんまり知名度がないですね。今は変わったかどうかが分かりませんが。
じ)次になんですけど皆さんが、サークルで楽しむことより事業を選ばれる理由はなんですか?僕らが今年発信したいことの一つに「大学で自分探ししてほしい」という思いがあるので、もしよかったらお話いただけたらと思います。
牧)高校生の時から大学でやりたいことが決まっていたんですけど、周りの人が楽しそうにしている姿を見るとちょっと不安に思う気持ちがあって、、。サークルはバスケですが、それは担保みたいな、入ったら絶対楽しいし友達もできる、バスケもできる。私はやりたいことは別にあって、そこに行くまでの道のりにサークルがあります。もちろんサークルが楽しくてやりがいがあるのもいいと思うけど、自分の場合はサークルだけだと4年間終わって何したらいいんだろうって思っちゃうかなって。なにかゴールがあった方が絶対楽しくていいと思う。でもそのゴールは何でもよくて、英語しゃべれるようになるとか、そんなのもいいと思います。自分の場合は起業するとか、このゼミに入る、とかですね。ゴールがあればこう勉強しようとか、こういう授業受けてみようとか、自然と通るべき道が決まってくるから、ゴールをひとつ決めれば迷わないかなって。
陳)理由は、何か残せるものがあるからです。例えば事業を選ぶと、卒業しても事業そのものが残って、自分たちの経験も残って、履歴書にも書けますね。サークルで毎日楽しく飲むとかを追求したら何も残らない。もちろん友情とか楽しさは残るけど、実際の成果や成績はあんまり残らないし、履歴書にも書けないので、何か残れるようなことをやりたいなって思ってやりました。
寺)僕は、サークルも楽しいですが、それだけでは嫌だなと思っていたんです。そう思うのは二浪していたのが理由で。僕の入学時は、高校の同級生は就活を始める人もいたりしていたので、置いてきぼりな気持ちを少し持っていました。もちろん、今振り返れば、浪人したその2年は自分にとって大切な期間でしたが、当時の僕にはその事実によって「早く次の目標を見つけたい」という焦りのような気持ちを持つようになっていました。でもその気持ちを何にぶつけていいのかわからなくて悶々としていた、というのが1年生の時だったんです。それで2年生になった時に、他学部に企業の話が聞ける授業があって、面白そうだから受けてみようと思ってこの授業を取ったというのが今に繋がってるんです。なので、僕にとってのこの事業に取り組む原動力は、目標が常にあって頑張れる所だと思ってます。
中)僕は、僕も結構陰キャよりですがサークルも入っていました。ですが起業してみていろんな方向に目を向けてみると、やっぱ大学めちゃめちゃさぼってるなってのを実感しました。今思うのはそういうところを生かさずにそのまま卒業しちゃうのはちょっともったいないかなって気もするので、なんかすごいいろんなことが出来るってのを知ってもらえればなと思います。結構あとは勢いが大事なんですよ。なんかやろうと思ったときに、やりたいと思うだけじゃなくて、そこから1歩出たところが楽しいよっていうのを感じます。
じ)今、会社立ち上げてみて、やりがいってのは何かありますか?
陳)いろんな国のお客さんから感謝のメッセージをもらったときは嬉しいですね。言葉がちゃんと通じていい写真撮ってあげて感謝してもらえるようなそういう時とかが幸せです。カメラマンとしても運営としても嬉しい瞬間です。
寺)僕はまた浪人の時の話になっちゃうんですけど(笑)社会と関わってなかったんですよ。家族と話して塾行って勉強して塾の先生の話聞いて帰るっていう生活を2年間くらい続けてたんで孤立感がすごかったんですよね。自分からそうしていた節もあったのですが社会から離された感覚でした。
だからその分反動で、入学後も大学以外のはコミュニティ、特に仕事に関わりたいなって思うようになったんですよね。それがこうしてビジネスっていう形になって、チームのみんながいるし会社の方と関わってるし何なら営業とかってもう仕事じゃないですか。そういう意味で仕事を通じて自分の立ち位置を確認できるというか、取り巻く環境を生きてるんだなって感覚を得られるのが起業だったので、そういう意味ですでに始めた時からやりがいを感じていましたし、営業をとるとか依頼をもらったときに感じますね。
じ)最後に皆さん入ってくる新入生に向けて一言頂けたらと思います。
寺)偉そうなことは言えないですが、、、(笑) 僕は、選んだ道を正解にするという考えを持てば、前向きになる事ができるという経験をしています。それがもし一年生の方の誰かを勇気づける事ができるのであれば、とても嬉しいです。第1志望で来た人もいると思うし、そうでなくて来た人もいると思うんですけど、共通していることは、大学でやること次第でどんな大学生活を送れるかっていうのは変わるという事です。
高校入った時も、高校受験終わって遊んじゃった人と、受験終わっても続けて勉強した人で次のステージである大学受験への入り口が違ったと思うんです。大学受験もゴールじゃないから大学に入って何をするか、サークルを一生懸命やるのでもいいし、勉強を一生懸命やるのでもいいし、色々あるので、その中から自分の好きなものや頑張れるものを探して一生懸命やるのがいいんじゃないかなって僕は思うし、僕もこの考えで頑張る事ができています。
牧)まずは、入学おめでとうございます。早稲田は本当にいろんなリソースがあって社会人になる前最後の“何でもできるチャンス”なので、やりたいこと、新入生の皆さんあると思うんですけど、それを実行に移せるように、是非スタートダッシュ頑張ってください。
牧)フォトジェニックステーションとしては学生の思い出の姿を形に残す撮影を受け付けてます。成人式、卒業式、入学式、日常の一コマでも、安い値段から承りますので是非使ってみてください。
寺)卒業式とか、カメラマン派遣するので!
陳)20枚から注文できるんでお気軽に!
寺)早稲田の入学式は1回しかないですから。この機会を逃さずに!笑
陳)私からはさっき牧野さんが言ったように、早稲田は想像以上にリソースがあるので、本当にやりたいことを何でもバンバンやっていい環境です。私は留学生として、ビジコンに出ても日本人の審査員たちに選ばれないじゃないかと思ってたんですが、実際に出たら全然そういうことがなくて、プレゼンの内容と実力で評価されます。そういうのが嬉しかったです。意外と想像以上に自分が出来ることが増えるので、ぜひ色々やってみてください。
中)僕からはやりたいことはやったほうがいいってことです。結構新しいことを始めるのってその前に色々考えてしまうんですけど、新しいサークルに入りたいとか新しいことをやってみたいとかならあんまり考えずに勢いで入ってみちゃった方が割と良かったりもすると思います。
じ)ありがとうございます。本日はどうもありがとうございました!
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いかがでしょうか。
今回僕が印象に残ってるのは「案外思いきってやった先、一歩踏み出した先は楽しいよ」っていう言葉だったね。
これは僕もそう思う。僕も2代目になっていろんなことがあったし、最初はこんな大きな団体を運営するなんて無理だって何度も思ったけど、いざ始めてみたらそんなの杞憂だったなって今になってめっちゃ思う。
みんなも新しいことに挑戦する第一歩のときにこれを読んでくれたら嬉しいな。
次回は、お待たせしました。早稲田王2019出演、湯谷昂太さんです。
乞うご期待!!
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