キャリアのある人が多いシェアオフィスだから、疑問もその場で解決。「まるで会社みたい」
昨年9月に営業を再開した横浜マリンタワー。同施設は、G Innvation Hub YOKOHAMA(以下G)と同じくリストグループのリストプロパティーズが中心となり、共同事業体として運営を行っている。今年3月にはホームページの大幅リニューアルを行ったが、制作にはGの入居者であるデザインを担当した(株)シンバルの百崎崇さん、コーディングを担当した福田卓也さんが携わった(以下敬称略)。発注者であるGのディレクターで横浜マリンタワー広報の櫻井怜歩との3人の座談会は今回で最終回。入居者の属性と、そこから見るGの可能性について(前回の記事はこちら)
デザイン×バルーンで受注、一緒に大阪出張へ
櫻井:入居者同士で仕事をしてみて、ほかにこの人とつながったら面白いとか、こんな仕事ができそうみたいなものはありますか?
百崎:今、リッチバルーンの小山さんと一つ進めているのがあります。お客さんが納涼祭のようなイベントを横浜と大阪でやるんですけど、会場をバルーンで装飾したいというので「じゃあ小山さんに」と声をかけて、すぐにいくつかのデザインをお客さんに提案しました。
福田:デザインってイベントとかいろんなところに関わっているからね。そこから派生するのがすごい!
百崎:お客さんも最初はちょっとしたノベルティを作るくらいの希望だったんだけど、だんだん広がってきて。だから8月は小山さんと大阪出張ですよ。今日もこの後打ち合わせです。
櫻井: Gの入居者同士で出張は初めてだと思う。すごい楽しそう!
福田:会場ではどういう感じになるんですか?
百崎:うちは社長の顔部分に穴を開けた顔出しパネルみたいなものをいくつか作ったりとか、チケットを作ったり。一人ひとりに配るノベルティのサイリウムをデザインしたりとか。会場内の装飾などを小山さんが手がけます。
櫻井:すごい!入居者さんと組めばそれにプラスアルファで、空間装飾もデザインできちゃうんだ。
櫻井:私は入居者のパワープロジェクトさんと先月横浜マリンタワーを階段で登るイベントを開催しました。「デザインを頼める人が近くにいたらありがたい」って言っていたので百崎さんの話をしておきました。
百崎:ありがたいですね。それにしても、まさか小山さんとバルーンつながりで一緒にやるとは思ってなかったですね。最初話もらった時に「うちのシェアオフィスに風船屋さんいますよ」って言えたのが大きかった。
福田:シェアオフィスに風船屋さんがいることがまずすごい(笑)
櫻井:業種が被らないっていうのがいいですね。
Gってエキスパートが集まっている感じ
百崎:あとはお客さんからウェブサーバーの移転の話があった時に、自分だと説明が難しいから朝倉さんの部屋に行ったんです。覗いたらいたので、「ちょっといいですか」ってその場で朝倉さんとしゃべってもらったりしました。
櫻井:えー、すごい!もう社内みたい!それができるってめっちゃ仕事早いですね。
福田:僕も朝倉さんにはサーバー関連で分からないことがとかあると、聞きに行ったりとかしますね。
櫻井:ウェブって作って完成ではないじゃないですか。だから私もグーグルアナリティクスとかGAポータルとかも入居者さんにいろいろ教えてもらっています。
百崎:結構Gって若い人よりもベテラン層多いですよね。
福田:経験積んでいろんなことしている方が多いですよね?
百崎:エキスパートが集まってる感じ。
櫻井:頼むときに安心できますよね。間違いないことが分かってるからすぐに紹介できる。福田さんは朝倉さん以外の人と何かしてますか?
福田:以前Gに入居していたデザイン会社さんとかは今日も打ち合わせがありますね。僕の場合は完全に裏方なので、デザインをやる方とかがいないと成り立たないので。
櫻井:仕事をするのは横浜にいる人が多いですか?それとも都内?
福田:横浜の方が最近多くなってきましたね。以前は都内の会社にいて最初はそこのつながりから仕事をもらっていたから基本的には都内の会社や企業だったんですけど、横浜で知り合う人が増えてだんだんと横浜の人に入れ替わっていた感じですかね。でもあまり地理的なものは意識してないです。
櫻井:百崎さんも元々東京の会社にいらっしゃったじゃないですか。どうですか?
百崎:最近横浜の会社に営業に行くことが多いんですけど、横浜の会社に行くとだいたい「リスト」の名前は知っているのがありがたいです。「マリンタワーのホームページ作ったんですよ」みたいな話になりますし。Gに入る前から付き合いのある横浜のお客さんも10年以上リストと付き合いがあると言っていましたし、「リスト」の名前で話が広がるってこともあります。
櫻井:最後にマリンタワーホームページのこだわりもお伝えしないといけないですね。
百崎:横浜っぽくはしたいけど、べたべたな横浜っぽさにはしたくなくて。程よい感じに自然と、みどり豊かな感じが表現できたかなと。ほぼ一発OKだったので、逆に不安でしたよ。「あれ?大丈夫だった?」って。
福田:最初にかなりしゃべって何を目的にこれを出したいというのをだいぶ詰めてありましたからね。
百崎:あとでひっくり返されたらどうしようかと思った。その場の雰囲気でOK出して後でひっくり返されるパターンもあるから(笑)。
櫻井:作る側とリスト側とが共通言語で話していたので、「これでいいですね」って感じで一発OKでした。半年経つのでそろそろウェブの更新をやりたいなと思っているのでお願いします。
座談会を振り返って~関内の街が一つの会社になったらおもしろい~
3回の座談会では、入居者が一つのチームとなり仕事する様子や、Gの入居者同士の関係性、コミュニティの豊かさなどを、具体的に伝えられたと思っています。読んでいただいた皆様も同じ感想かと思いますが、Gはシェアオフィスでありながら、一つの大きな会社のような感覚も持ち合わせています。
デザイナーがいたり、システムを開発できる人がいたり、中小企業診断士がいたり、経理のアウトソーシングができたり、事業の海外展開を考えたり、イベントを考えたりと、何か困ったことがあると、Gの中で解決できることが結構あるんです。しかも”ご近所づきあい”のような距離感だから、相談もしやすい。本当にみなさん、うまくGを活用されているなと思います。これからもどんなチームやプロジェクトが生まれるかとても楽しみです。
さて、私たちがこのnoteで一番伝えたいことは、最初の投稿でも書いたように「関内で働く楽しさ」です。このシェアオフィスが一つの会社みたいに思える感覚を、「さくら通りの〇〇さんに頼もう」、「ベイスターズ通りの〇〇さんに相談しよう」というように関内という街全体に広がったら面白い街になるんだろうなと。シェアオフィスから少しずつ外に目を向けて、関内という大きな会社で働いているような感覚になるまで、私たちもGを育て、関内を愛でたいと思います。