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生成AIキャラデザインチャレンジ2025【プロローグ】――Google Geminiを試してみた
2025年、本noteの仲間も増やしたい!
2025年となり、1ヵ月が過ぎました。
遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします。
さて、本noteでは昨年、さまざまな生成AIを試しながら、デザインやドローイング、動画制作にチャレンジしてきました。
その中で、1つのキャラクターが誕生しています。そう、本noteの読者の方にはおなじみのミネオ君です。「デザイン・イラストお悩み相談室」など、さまざまな記事で活躍してくれています。
ミネオ君の活躍とともに、本noteの記事も増え、また、取り上げるテーマや内容も多様になってきました。そこで、さらなるパワーアップを目指すべく、本noteの仲間も増やそうと思います。
――でも、どうやって?
よし!生成AIキャラデザインチャレンジ2025をやってみよう
はい。今回ももちろん、生成AIを使って新キャラ誕生のお手伝いをしてもらいます。題して「生成AIキャラデザインチャレンジ2025」。
ちなみに前回はこちら。
年も明けたことなので、前回からアップデートしたデザインチャレンジをしてみましょう!
今回はGoogle Geminiを使ってみる
さて。まず最初に。
前回のデザインチャレンジでは、Adobe Fireflyからミネオ君が誕生しました。今回もAdobe Fireflyを使っても良いかとも思ったのですが、ここまで生成AIが進化し、また、たくさんの選択肢があるわけなので、別の生成AIを使ってみます。
その中で選んだのがこちら。
Google Gemini
Googleが開発、運用する生成AIです。最近では、Googleが提供するスマホPixel 9シリーズにも搭載され、CMなどでも紹介されているので耳にしたことも多いのではないでしょうか。
そのGoogle Geminiですが、昨年12月11日、最新バージョンのGemini 2.0がリリースされ、有料版のGoogle Advancedでは、その実力を体験できるようになりました。ちなみに、Google Geminiが採用している画像生成AIモデルはImagen 3と呼ばれるもので、日本語にも対応しています。
なんと!これまでnoteで限定的に使用できたGemini搭載AIアシスタント機能が、全クリエイター、しかも回数制限なしで利用できるようになりました。今回の記事には間に合いませんでしたが、次回以降で合わせて試して、また、報告します!(2025年2月4日、公開直前に急遽追記)
前置きが長くなりましたが、それではさっそくGoogle Gemini Advancedへアクセスして、生成キャラチャレンジ2025を実践してみましょう!
まずはプロンプトを準備
今回は、すでにミネオ君という先輩キャラがいますので、その存在を活用しつつ、以下のようなプロンプト、そして、画像を活用してみました。
技術評論社が運営するnote「技術評論社デザイン・イラスト note https://note.com/gihyo_design 」には、ミネオ君というロボットキャラクターがいます(イメージは添付ファイルを参照)。
2025年の新年を迎え、ミネオ君の相棒となる新規キャラクターを考えています。ミネオ君はAdobe Fireflyから誕生しましたが、新規キャラクターはぜひGoogle Geminiから誕生してほしいです。
以下、条件をもとに、イメージを描いてもらえますか。2024年のデザイントレンドを反映したもの。
イラストタッチはミネオ君に近しいもの。
生成AI時代ならではの雰囲気を醸し出すもの。
技術評論社らしさ、を感じられるもの。
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ちなみに、最近の生成AIではGoogle Geminiに限らず、画像生成かつ日本語に対応しているものであれば、「~を描いてください」「のイメージを作って」といったように、日本語で絵や写真を作ってほしい意図を伝えるだけで、画像を生成してくれます。
これもまさに生成AI(画像生成AI)の進化ですね。
ということで、実践。さあ、どんなキャラが生まれるのでしょうか。
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ん?
ん?ん?
ん?ん?んーーーーーーーーーーーーーーー?
ミネオ君の親しみやすさがまったくない、もっと言えばちょっとヒールキャラが生まれてしまいました。もともと本noteで求めていた新キャラではないので、ちょっとアレンジ依頼してみます。
「初見の圧が強いです。もう少しやわらかみや温かみのある、そして、親しみやすいイメージにしてみてもらえますか。」(追加プロンプト)
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んんーーー。これもまた違うなぁ。もうちょっとアレンジをお願いしてみて。もちろんこのご時世、ダメ出しだけではあまり良くない風潮もありますので、褒めも入れて :-)
「だいぶ良くなりましたが、無機質な感じが強くて、まだ親しみやすさが足りないですね。もっと老若男女に気に入ってもらえるような雰囲気に変えてもらえますか。」(追加プロンプト)
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んーーー。違う違う、そうじゃ、そうじゃなーい 🕶🎤
残念ながら、最初のプロンプトからの展開だと方向修正が難しそうです。残念ながら一旦ここで想像と違うことをGoogle Geminiに伝えました。
「残念。全然思ったイメージではないですね苦笑」
すると、こんな回答が。
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なるほど!
安易に考えていたけれども、やっぱりデザインにはいろいろな要素が必要
これはミネオ君誕生のときにも意識した(意識させられた)ことですが、画像生成AIで画像を生み出す場合、目指すイメージがある場合は、より具体的に、より正確に伝えることが必要ということを再認識させられました。
たとえば、Google Geminiから回答された、
具体的にどの部分がイメージと違うのか?(例:顔のパーツ、体の形、色使い、全体的な雰囲気など)
どのような要素を追加・変更してほしいのか? (例:「笑顔にしてほしい」「もっと丸っこいフォルムにしてほしい」「優しい色合いに変更してほしい」「未来的な要素をもっと加えてほしい」など)
参考になる画像やイラスト、キャラクターなどがあれば、共有していただくことは可能でしょうか?
などなど。そう、画像生成AIは0から1を生み出す機能はあります。ただし、その「1」の部分が、利用者にとって満足するかどうか、言い換えれば、自分の頭の中にある「漠然とした何か」に近いかどうかというのはまったく別物。
これって、まさにデザインを発注する際、発注者が制作者、デザイナーにしっかり要件を伝えて、方針を固めることとと同じなわけです。
逆を言えば、発注者のデザインスキル・コミュニケーションスキルのレベルに応じて、画像生成AIのアウトプットの質も左右されるということ。
なので、今回思い通りにいかなかったのは自分のせい(という反省をしながら記事を書いています(^^;)でもあり、そもそもデザインしていたわけではなくて、生成AIをちょっと使っただけとも言えます。
じゃあ、そのデザインに必要な基本的要素(スキル・マインド)はどうやって身に付けるのか。それはやっぱり学びですね。
たとえば、noteに公開されているさまざまなデザイン関連記事に目を通したり、イベントで話を聞いたり。
もちろん、私たち技術評論社の書籍を読んで、というのも1つの手です。ということで、最後に宣伝をば。
春までには新キャラを決定します!(ゴールドリブン)
以上、生成AIキャラデザインチャレンジ2025でした。今回はプロローグとして、一旦ここで締めくくります。
改めて、どのようにGoogle Geminiに指示を出すのか、そもそも本noteではどのような新キャラが必要なのか、ただ単に生成AIを使うだけではなくて、もう少し考えて再挑戦します。
そして、(今年の)春までには新キャラを決定します!(ゴールドリブンでがんばります笑)
今後も、本noteではさまざまな情報をお届けしてまいりますが、この生成AIチャレンジ&トライ企画も盛り上げていきますので、よろしくお願いいたします。
文責・担当ふ
実は今回の結果以外にも、似たようなプロンプトや出来上がった画像をもとに新規で指示出しをしてやってみたりはしたのですが、ほとんどが意図したイメージに近づけることができませんでした。
そもそもでAdobe Fireflyと比べてGoogle Geminiは画像生成には2025年1月現在ではあまり向いていないという仮説も建てられますが、どのような生成AIを使うにしても最初の指示出しが重要ということがわかりました。そこで今回の記事はこのように締めくくり、続編執筆を決めました。