【後編】CEOインタビュー 新しいギフト文化を創り、“MAKE MORE SMILES”を実現したい。No.1プラットフォームを目指す、ギフトモールの挑戦
前編ではギフトモール社創立の経緯やギフト領域に挑戦する藤田の想い、グループのPURPOSE(パーパス)を中心にご紹介しました。
後編では、ギフトモールが描く成長戦略、ギフトモール社の求める人材についてお届けします。
藤田 真裕
ギフトモール 代表取締役CEO
アジアNo.1プラットフォームを目指して。
ギフトモールが描く、成長戦略
−創業から10年が経ち、関連サービスも合わせると月間ユーザー数は3000万人とかなり順調に成長しています。ここまでどのようにサービスを伸ばしてきたのでしょうか。
藤田:創業当初から、4つの戦略フェーズを描き、フェーズに沿ってサービスを拡張してきました。
フェーズ1:データプラットフォーム
フェーズ1はユーザーデータを集めるプラットフォームです。先ほどお話したベストプレゼントのような集客サイトを作り、メディアをブランド化させるフェーズです。
世の中にあるギフト商品を紹介し、ユーザーがどういうシーンで、誰に対して、何を見て、どれくらいの価格帯のどんな商材を検討して、最終的に何を贈ったか。データを大量に集めるためのプラットフォームを作り、磨いていきます。
フェーズ2:マーケットプレイスプラットフォーム
フェーズ2では、フェーズ1で集めたデータに基づいて、実際の商品購買・決済までを獲得しにいくマーケットプレイスプラットフォームへと移行します。フェーズ1で集めたビッグデータが強力な武器になります。
フェーズ3:マーケットプレイスプラットフォームの拡張
フェーズ3ではギフトの商材を広げていきます。モノからコトへ、商品からレストランや旅行のブッキングのように商材を広げていきます。
フェーズ4:ギフタイゼーションプラットフォーム
フェーズ4ではモノやコトをギフト化する「ギフタイゼーション」を自社主導で進めていきます。良いギフト体験のためにオリジナルの商品を作ったりと、新たな体験を生み出します。
ギフタイゼーションという観点で考えることで、ギフトが扱う領域はかなり広がります。花やケーキ、カタログギフトはもちろん、チケットやレストラン予約、旅行やホームパーティーもギフトになります。ギフトという体験を拡張させながら、ギフタイゼーション経済圏を作っていくことをイメージしています。そうなるといかに早くマーケットを取りに行くかという観点も非常に重要で、そのために欠かせないのが M&Aです。これまでに4つの事業と3つの会社、合計7件を買収し、ファンクションと体験の拡張を進めてきました。
このようにギフタイゼーションによってギフト領域を深めながら、グローバル対応という横展開も同時並行で進めています。現在、インドネシア・インドではフェーズ1に取り組んでいますが、日本である程度のアセットや資金ができてくれば、インドネシアでフェーズ2から買収を進めることができます。いかに早くアジアマーケットでファンクションを拡張できるか。時間との勝負も意識しながら取り組んでいます。
フェーズが進むと難易度は上がる。
全国を飛び回った新規開拓営業
−創立当初描いた通り順調にフェーズが進んでいる印象を受けます。ここに至るまでに苦労したことはありましたか。
藤田:フェーズが進むごとにリアルが絡んでくるので、より難易度が上がってきていると感じています。フェーズ1の集客サイトからフェーズ2のマーケットプレイスプラットフォームに移行する際はその変化を特に強く感じました。
これまでベストプレゼントという商材を紹介するだけだったサイトが、ギフトモールという決済機能を持つECサイトに移行するには、ショップなどのクライアントと直接やり取りをする営業機能が必要になります。最初の営業は僕が一人で全国を飛び回りながら開拓していきました。
当時はもちろん、サイトそのものを作りながら営業していたので、ギフトモールの知名度はゼロからのスタートでした。生まれたばかりのプロダクトに対して、どこまで信頼をしてもらえるか。「おまかせしよう」と感じてもらうにはどうしたらいいか。とにかく足繁く通って、僕自身を信頼してもらう他ありません。
岡山のあるショップさんからは最初「参画しない」と言われていました。そこでギフトモールへの掲載以前に、まずは何かお役に立とうと「何か困っていることはありますか?」と聞いてみました。すると、ある商品をどう売っていくべきか悩んでいるという相談をされました。そこで「じゃあ僕が考えてみます」と持ち帰り、販売戦略を考えたり人脈を使って人を紹介したりとお手伝いをしました。すると「じゃあギフトモールもやるか」と参画を決めていただくことができました。マーケットプレイスプラットフォームではこういった地道な営業活動が欠かせません。何もないところから1件1件信頼を得て開拓していく。この頃の営業活動はやはり大変でしたね。
またフェーズ2から3への移行では、扱う商材を他社のものだけでなく自社販売にしたり、ギフトモールオリジナルの商材へと拡張していきました。オリジナルギフトでは、「サンドブラスト」という技法を身につけるため、講習に参加したこともあります。サンドブラストとは「砂吹き」とも言われる、砂などの研磨剤を吹き付ける技法です。ギフトモールではオリジナルのグラスを作る際にも活用されています。これまで在庫を持ったこともなかったのでどこから仕入れてどこに保管し、どんなレーザーを使ってサンドブラストをすればいいのか。周囲に相談をしたり、色々な展示会を回って出会った人に知恵をもらったり助けてもらったりしながら一歩ずつ学び、前に進んできました。
パーソナライズ、レストラン予約…
まだ世の中にないギフト体験を作りたい
−ギフトモールを通じて実現したい世界、ギフトモールで世の中に提供したい価値について聞かせてください。
藤田:ギフトモールを通じて、「絶対に喜ばれるギフト体験、感動体験を生み出したい」という想いが根底にあります。そのためにも世の中にないギフトをもっともっと生み出していきたい。体験の質をあげていきたいという想いが強くあります。
そもそもギフトに特化したEコマースのプラットフォームはこれまであまり出てきていません。その点で僕らはあえてギフトに特化し、体験の質をあげることに注力してきました。その一つがパーソナライゼーションです。贈り物に名前を入れる「名入れ」は、ほかのプラットフォームではなかなか注文がしづらいですが、ギフトモールでは簡単に名入れギフトを注文することができます。尚且つ注文を受ける側の会社さんが、オーダーを受けやすいよう、機能の開発もしています。世界に一つだけのギフトを贈り、絶対に喜んでもらえるギフト体験をしてほしい。そんな想いがあります。
また弊社で展開している「Annyお祝い体験」というサイトでは、これまで世の中になかったお祝い体験を作り出すことにも取り組んでいます。今まさに進めているのはレストランとタッグを組んだお祝い体験です。
例えば結婚記念日にレストランでお祝いをするとします。「Annyお祝い体験」で予約をすると、花束を同時に注文でき、然るべきタイミングで渡せるように手配ができる。席に着くとメッセージカードが置かれていて、そこには思い出の写真が貼ってある。乾杯のグラスには結婚記念日が刻印されていて、そのグラスを持ち帰ることができる。
これまで自分でお花を注文してメッセージカードを用意し、レストランに事前に渡しておかなければいけなかったのが、「Annyお祝い体験」では予約のタイミングでお花の注文と手配ができる。写真のアップロードとメッセージを送るとカードにしてお店が用意してくれる。そんな世界を作ることができれば、ギフト体験のレベルが格段に上がります。世の中にないギフト体験を作り出すことで、より選ばれるサービスに成長できると考えています。
少数精鋭で優秀なメンバーと、手触り感のあるプロダクトを作る。
ギフトモールなら、ギフトという文化を創れる
−世の中にないギフト体験を生み出す。そのために必要なのは何だと考えていますか?
藤田:必要なのは、人とテクノロジーです。喜ばれる感動体験を構想できるメンバー、想いを共有できるメンバーを継続的に求めています。そしてもう一つはテクノロジーです。ギフト体験、ギフタイゼーションという思想を実現したテクノロジーはグローバルに展開することができます。テクノロジーを生み出すには人が必要なので、作り出せる人と考えると一番大切なのはやはり人材です。
−具体的にはどのような人材を求めていますか。
藤田:僕らがPURPOSE(パーパス)として掲げている”MAKE MORE SMILES”に共感してくださる方、人を幸せにしたいという想いを持ち、同時に自分自身も幸せであることを追求できる方に来ていただきたいですね。実際に今、集まっているメンバーもそういった想いを持った人で構成されています。優しい人が多いので非常に働きやすい環境だと思います。
もう少しビジネス寄りの話をすると、ギフトモールが掲げている価値観・行動指針に
●KEEP CHANGING(変化し続けよう)
●DEEP DIVE(深く潜ろう)
●GRIT(やり続けよう)
というものがあります。
自分自身を変え続ける、学び続けることができる人材。深く思考し、課題を突き詰めて考え抜ける人材。自分たちが決めたことを諦めずにやり抜ける人材。こういった人材を求めています。
−いま、ギフトモールに加わることで得られるキャリアメリットは何でしょうか。
藤田:少数精鋭で優秀なメンバーと、手触り感のあるプロダクト作りができるというのは大きなメリットだと思います。プロダクト作りという観点では、未だにギフト領域のNo.1プラットフォームというものが出て来ていません。そんな中で僕らが「ギフト領域No.1プラットフォームを作り上げた」と言えるようになる可能性は高い。なおかつ、それを少数精鋭でやっているからこそ、一人が任される範囲は広いです。「ギフトモールでこれを作りました」と明確に言えるようになるのはキャリアメリットではないでしょうか。
もちろん、No.1プラットフォームを作ること自体が目的ではありません。あくまで目的は”MAKE MORE SMILES”。新しいギフト体験を通じて文化を創り、より多くの笑顔を生み出すことです。例えば新しいお祝いとして少しずつ認知が進んでいる「11月22日:いい夫婦の日」。この日に「いい夫婦でいてくれてありがとう」と子供から両親にギフトを贈る。そんな新しいギフト文化を創りたいと考えています。
ギフトモールであれば単なるマーケットプレイスプラットフォームの機能開発ではなく、ギフトという文化そのものを創り出していける土壌があります。自分たちの想いを乗せたギフト体験、感動体験を生み出すプラットフォームを作る。結果としてそこから多くの笑顔が生み出され、ハッピーになる方を増やしていきたいです。こんな世界観に共感してくださる方がいたら、是非仲間に加わって欲しいです。
≪前編記事はこちらから↓↓↓≫
https://note.com/giftmallcorp/n/neab9f7ca9744