「個性」で生き延びる現代
何度か、年上の方に「あんたたちは、本当に自分自身を強調したがるね」と言われたことがある。
何故そのように思うのかと尋ねたところ、所謂「今時の若いもん」は前の世代と違って、素直に相手の意見を受け入れず、反論したり、ずけずけと自分の考えを言ったりするそうだ。
そのようにしていると意識したことはないが、よくよく考えてみれば、確かに私達の代は、上の代より比較的自己主張が激しい。
しかも、この傾向は下の代にいけばいくほどどんどん強くなっているようで、私も、私の後輩達を見る時は、なんとも自分自身を強調したがる世代だろうと思っている。
でも、これも時代の流れなのだろう。
今は本当に「個」が目立ちやすい時代となった。
インターネットの発展は私達に様々な手段で自己アピールをする機会をくれたし、現代のビジネスにおいても、客層は「ある団体」から「ある個人」にフォーカスしつつあり、一人一人に寄り添った、その人にぴったりの商品やサービスが提供されるようになっている。
逆にいえば、「大衆化」を求めているだけだと、今の社会では生き残れなくなってしまったのだ。
黙々淡々とした類の仕事は、テクノロジーの進歩により、どんどん機械に任せられるようになっている。
「コツコツと作業をすることが得意です」と言われても、今ではそんな働きはパソコンに、AIに任せればいくらでも速く正確にこなせるようになってしまった。
仕事が機械に奪われる。
ますます、個性のないものは淘汰されつつあるのだ。
こんな時代の中、取り残されない為には、機械に真似することの出来ない、その人ならではの「何か」を持っているかが大事になってくる。
そしてその「何か」が、まさに「個性」なのだ。
世代により、文化や価値観、思想における相違のことを「ジェネレーションギャップ」と言うが、これが生じてしまう原因は、まさに
それぞれの時代や社会の
「生き延びる」条件が違っていたから
だと思う。
そして今は、「個性」で生き延びる時代だ。
「今時の若いもんは」とか、「古い考えの人達は」とか言わずに、それぞれの時代背景の違いをもっと理解するべきだと思う。
そうすれば、より分かり合えるのではないだろうか。
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(画像素材元:https://www.pakutaso.com/)
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