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次男の喘息発作入院と、大部屋生活で学んだこと(2)

次男の呼吸音がどうもおかしいと気付いたのは台風10号の発生から間もない頃だった。この台風は当初の進路をかなり変えて、また随分とゆっくりと進んだように思う。

次男は過去にも「台風喘息」と言われたことがあり、その時の医師のお話だと、「台風になるとゼーゼーヒューヒュー言うお子さんの受診が増えます」とのことで、次男も一週間ほどの薬をもらって終わっていた。

こんな感じで、悪天候の時にはそういうものだと思って過ごしていた。

また風邪を引いた後に、息を吐くときに吐き切らないような、吐き出そうとすると抵抗を感じるような音があることには気づいていた。特に夜寝る前に顕著で、また兄弟で家の中ではしゃぎまわった後にそのような呼吸になることもあった。

それでも夜は寝られていたし、いつの間にか気にならなくなってしまう事を繰り返していたように思う。

ただあんまり繰り返すのと、長女が小児喘息と診断されたことがきっかけで、前述(1)の通り、次男も喘息の可能性が高いと感じて治療を模索していた。

呼吸がどう考えてもおかしい

台風10号が発生して以降、胸の音がギューギューと濁音も入り、酷い音がするようになった。咳も止まらない。

この時点で家にあったホクナリンテープや、緊急時の吸入薬を使い始めている。

しかし改善しないため、近くのクリニック(呼気NOを測ってくれた病院)を受診した所、ネブライザーを吸入し、後は咳止めとホクナリンテープで様子を見ることになった。この時、胸の音はきれいと言われている(噓でしょうと思ったが、日中は良くなることも多いため、改めて受診タイミングの難しさを思った)。

一週間ほど様子を見ていてたが、良くならないどころか悪化している気がして再度受診した所、ステロイドの内服薬を3日分もらうことになった。ただこの時も、胸の音はきれいと言われている(かなり困惑する)。

ステロイドを飲み始めても一進一退で大きな変化が見られず、また咳も止まらないことから薬を飲み切ったタイミングで3度目の受診をすることにした。発作時の吸入薬も一日数回は使っていた。

先生のお話によると、このステロイドの内服薬3日分というのが結構な量だそうで、これ以上の処方を躊躇われていたように思う。それでも追加でまた3日分処方されたのだが、使わなくて済むなら使わないで様子を見てほしいと言われていた。この時も胸の音はきれいだと言われている(如何ともしがたい)。

そして、もしこれで良くならないようなら救急を受診すること、救急の受診には診断書は必要ないからと言われていた。

薬局に行くと、薬剤師さんが少々困惑した表情で、「先生は普通、短期間でこんなにステロイドを処方されることはないんですよね。」とのことで、改めて量が多すぎると認識するに至った。

なるべく飲まないようにしたかったが、胸の音の方が心配になって0.5日分(朝晩の服用だったため、朝だけ)を追加で飲ませることにした。ここでストップし、時間差で効果が出てくるかもしれないと4日ほど様子を見たのだが。

こんな状態でも次男は日中は学校に通えていた。

しかし、胸の音が普通に耳を当てただけでも轟音で、それにも関わらず音がしないと言われ続ける状態に不安が募り、遂に総合病院に行く事になる。最初に呼吸音に違和感を感じてから2週間が経っていた。

(3)につづく