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(親にとって)配点の高い算数ほど気が滅入る教科はなかった

中学受験の算数で我が家は苦戦したが、この算数が中学受験において重要科目であると認識すればするほど、親のしんどさは増していったように思う。

中には算数一教科で受験できる学校もあるほどだ。一方で、算数だけが特別とも言い切れない。国語も大半の学校では配点が高く設定されている。それでも合否を左右するのが算数であるらしいという事だけで気が重かった。

学校によって配点が違う

ところで配点については、学校によって多少の違いがある。全体的には国語と算数の配点が高いパターンが多かったように思う。一方、4教科全て100点で偏りがない学校も少ないがあるにはあった。もし事前に知っていれば、自分の得意に合わせて併願戦略が立てやすくなるかもしれない。

長男は4教科とも同じ配点である方が圧倒的に楽だと言った。国・社・理が得意だったため、理社の割合が高いほど点が稼ぎやすかったからである。実際、4教科各100点の試験だと、3教科やった時点で過去の合格者最低点を超えることがままあった(自宅でやった過去問)。

算数で苦労している長男を見ると、配点が4科目均等に100点ずつの学校をもっと探していれば良かったと思うこともあったのだった。

そんなことを考えていた矢先、とある学校の試験が4教科とも100点であると知った。これを知った時はかなり驚いた。

私 :お母さん知らなかったんだけど、あそこ全教科同じ配点だったらしいよ。受けとけば良かったかね?

長男:お母さん!あそこは5教科だよ。

私 :ん?5教科?あともう一つ何があったっけ?

全然思いつかなかった。ほかに一体何の教科がある?英語か?

長男:内申が100点、俺、内申0点よ?

私 :おぉ~そうであったわ。調査書!

我が家は併願戦略を立てる際、内申や面接がある学校は対象にしなかった。受けたところで受かる見込みもなかろうと思った。長男はおめでたいことに、小6になって以降、ついに通知表が斜線になった。毎日学校に通っていながら斜線をもらう生徒はレア中のレアだろう。

もともと、「がんばろう」と「斜線」のどちらが良いですかと担任の先生に訊かれて、最初、選べるのかと一瞬浮足立ったのだが、よく考えれば目くそと鼻くそどっちが良いですかと言われているに等しく、さらには「がんばろう」と言われても頑張れる気がしなかったために斜線にしてもらったのだった。

一時は選択肢を狭めまいと、内申も頑張ってみようかと思った時期もあったのだ。でも通知表がここまで救いようがない状態になると逆に解放感があり、内申が必要な学校を受けなければ良いだけの話と、完全に内申の存在を忘れていた。

終わりよければ全てよしだが、通知表は人生を左右する重要なものであることもまた事実であり、長男には中学以降は心して過ごすよう伝えている。今のところ長男自身がそのことは自覚しているようだし、中学の勉強を楽しまないともったいないという意気込みでいるため、任せて見守りたいと思っている。