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長男がきっかけでクラスでルール決めの話になる
ある日、クラスでルール決めの話になり、ここまでは許せるけどこれ以上は許せないというようなテーマで、クラスから意見を出し合うと同時に、先生としての譲れないラインの話も交えて議論したそうだ。具体例を挙げて話し合ったそうなのだが、実はこの話し合いのきっかけとなったのが、どうやら長男の直前の行動にあったらしい。
(簡単に書くと、皆が一斉にテストをスタートすべきときに、長男だけ机上が散乱していたため、先生に準備を促されたが屁理屈を言い、無駄に先生の手を煩わせた。皆に遅れてテストを開始することになった。この日に限らずこういうことがある、等々。)
先生から、もしかしたら長男が嫌な気持ちになっているかもしれないという気遣いで連絡をもらっていた。長男のこと以外にも、普段からクラスの中でたまっていた様々な不満についても話し合う場になったそうで、皆にとって良い時間であったのなら何よりと思う一方、長男がきっかけで本来の授業とは別の時間を取らせてしまった部分が大きく申し訳なかった。先生からは、公平性は譲れないといったお話をされたとのことで、なかなか長男にとっては耳が痛い内容のものも多かったと察した。
先生から長男へ
この日の放課後、先生はちょっと厳しくなりすぎたかもしれない点を気にして、長男に一対一で話をしてくれていた。そして次のように言ってくださったそうだ。
君が活躍できるのは高校か、あるいは高校でもまだ早くて、大学に入るまで待たないといけないかもしれない。でもそういう所に行けばすごく活躍できる力を持っていると思う。逆にそれまではすごく苦労するだろう。だから君がもう少しだけ器用に立ち回ったり、今日先生が話したことを考えてくれると、君も楽になれるんじゃないかと思っている。
長男は先生の目をまっすぐ見て話を聞いていたそうだ。
長男がこういう話を親に積極的にすることはない。先生から電話をもらっているので、それとなく「今日どうだった?」とか「先生と最近何か話したりしてるの?」と訊いてみるが、報告するような事項はないといった素振りを見せている。長男がそっとしまっておきたいのなら、それでいいだろうと思って無理に聞き出そうとはしていない。
先生は長男がギフティッドということを知っているのかもしれないし、知らないのかもしれない。直接先生と「ギフティッド」という表現を使って話したことはない。スクールカウンセラーの先生が長男のことを少し話してくれていて、学校でどんな困難がこれまであったかや、長男の得意不得意を伝えてくれてはいるようだ。
長男は、普段から今の担任の先生の言うことは納得ができると言っている。ちゃんと理由を説明してくれるところが好きなのだそうだ。これが口だけではないというのは、なんとなく見ていてもわかる。大嫌いな漢字ドリルや計算ドリルの宿題を、彼にしては頑張ってほぼ毎日やるようになり、出し忘れも以前よりは減って、ちゃんと先生から丸のついたノートを持って帰るようになった。
宿題をやらなくなったり、身の回りの整理整頓がはちゃめちゃになったり、忘れ物が大幅に増えたときは、学校で良からぬことが起きているサインであることが長男の場合往々にしてあるため、このあたりを学校生活のバロメーターとして観察している。
先生からも、色々あったとしても、人に迷惑を掛けることはしていないと聞いているので、それは先生の言葉が長男の心に響いていることに違いないと信じて、今は一歩引いて長男を見守っている。