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兄を見て、次男は悩んだ(1)

次男は小学校に入学したての頃、学校で兄を見つけるたびに嬉しくて大はしゃぎしていた。それから時が過ぎて冬休みも間近に迫る頃、次男は兄の学校での様子をしきりと親に話すようになっていた。どことなく心配そうな、でも親には伝えた方が良いのではないかという気持ちと、とは言えその先に兄が叱られるであろうことを考えると不安そうにもしていた。

その頃書いていたnoteが以下になる。

この頃は家庭でも長男の盗み食いが止まらなかったり、色々と手を焼いていた。「一言聞いてくれたらあげるから」と言っても無断で食べ続けたため、衝動性も考えた。今は「おかぁ、これ食べていい?」と普通に確認してから食べてくれるが、その当時は、こっそり食べたお菓子の袋が本棚や思わぬ所から見つかる状態だった。

本人は振り返って「単に腹が減ってたんだよ」と言うが、長男なりにストレスが大きかった時期かもしれないとも思う。

次男の面談で

冬休み前の学校面談でのこと、案の定、長男の面談が長引き、続く次男の面談に遅れて到着してしまった。次男の先生に遅れたことを謝罪すると、「こちらはまだ待てますから、お兄ちゃんの面談が途中だったのなら、そちらに戻っていただいても大丈夫ですよ。ぼーぼ君(次男)はそんなに込み入った話もないので」と言われたのだった。

何やら兄の事を知っていそうな雰囲気である。実際、兄の面談はお通夜同然だった。次男の先生はさらに言葉を濁しつつ、「お兄ちゃんのことは私も同じ学校にいるので色々知ってはいるつもりなのですが、担任の先生が対応されていると思いますし。」と言っていた。

ん?と、お通夜のような面談の後であっても、そんなに他の学年の先生から心配されるほどの事だったっけ?と思っていた。

次男についての面談自体は順調で、先生がとても次男を可愛がってくださっていることが分かった。「ぼーぼ君のことは大好きなので」という言葉までいただいている。

次男のことについてはまた別の機会に書きたく思うが、自分で毎日持ち物をセットするし、授業もまじめに聞くし、学校が大好きな子なのだ。先生の言ったことをきちんと守りたい気持ちも強く、板書で「ここは1マス開けましょう、次は新しい行からスタートします」と先生が言うと、一生懸命にその通りに書こうとする。

兄である長男とはこういった所は正反対だ。兄はノートを取れと言われても、書かなくても分かると思えば書かないし、学校の勉強についても、長男は言いはしないが、食えないものを出しておいて食えとはどういうことだ?という状態だ。長男が3月の修了式間際に持ち帰った教科書を見た時には、一足早く次の学年の教科書を持って帰ってきたのかと思った。ピカピカで新品と見間違えた。

(2)につづく