見出し画像

懇談会は保護者とプラスをつくる時間

 1学期の約70日間も終わりに近づき、保護者の方との個人懇談会を行っている時期だと思います。個人懇談会は、1学期の学級経営の保護者の言葉にならない評価をもらう時間でもあります。うまくいっていなければそのような態度や話が返ってきます。安定した学級経営ができていたりその子との関係が良好な場合は、そのような反応が返ってきます。鏡のようです。
 個人的には、保護者の方とお話しする時間は、もちろん気を遣う場面は多いですが、好きな時間です。それは普段子ども達と接している中では気付けないことに気付けたり、知り得ない話を聞けたりするからです。家で学校のことをどのように話しているか、友達同士や担任との関係に満足しているかどうかが、相手の言動の中で感じられます。こちらにとってよいリアクションばかりではありませんが、それでもお預かりしている子ども達を育てる保護者の方とのお話は、自分の指導に生かせる情報が多いと思います。
 せっかく来ていただいたのに、学校や担任にマイナスの思いをもって帰ってもらうのはもったいないし、時間を割いてきてくださっている相手に、子ども達の学校での様子を、学校で多くの時間をともに過ごしている担任の口から伝えることで、安心してもらいたいとも考えています。
 人によっては、定型の言葉を伝えて保護者の出方をを見たり、よいことー改善点ーよいことをサンドイッチで伝えることを決めたりしている方もおられるようです。私もいろいろと試してきましたが、個人的には細かくは決めず、これは伝えようと決めておいたことを、その場の話の中で伝えていくことが多いです。決めているのは、保護者の方とプラスの時間を過ごすこと。マイナスで入ったとしても最後は「ありがとうございました」で終われるようにしたいです。
 そんな時間を作れるために、場づくりとしてL字型を初めての個人懇談会から続けています。向かい合っての席では、担任から子どものことを伝えて、保護者が思っていることを伝えて、卓球やバレーのような雰囲気になってしまうのが嫌です。保護者と担任の思いを出し合いながらベクトル合わせをしていくことが場づくりとしても視覚化したいです。
 また、笑顔で迎えることは意識しています。どんなにトラブルがあったり以前にいい関係が作れていないと感じている相手にも、こちらからはよい関係を作りたいと考えて動きたいと思うし、そのことをまずは笑顔で話しかけるところからスタートするようにと心がけています。
 今年度も個人懇談会が始まり、明日からも多くの保護者の方が時間の都合をつけて学校まで来てくださります。その15分は、私にとってはクラスの人数分の1であっても、相手にとっては1分の1です。その時間がプラスにできるように話をしたいと思います。今回は、自分の娘の個人懇談会にも出席することができます。保護者の立場としての個人懇談会も楽しみたいです。

いいなと思ったら応援しよう!