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職員室の教室化

 「職員室の教室化」が自分の中で今キーワードとなっています。
 私は研究主任の立場で職員室を見渡すことが増えています。関わる教職員の先生方が校内研究をプラスのものに感じられるようにするには、職員室がよりよい場所にするにはどうすればよいのかを考え続けています。
 
 その中で繰り返し感じることがあるのが、子どもも教員も一緒!となる場面です。子どもに求めることすべてを大人ができるとまでは思いませんが、子どもに関わる教員としてモデルであろうとする意識は必要です。子どもに背中で語るという意味もありますが、私たちが意識的に行っていることは、子どもに指導する時にも意識的になります。
 例えば、子どもと一緒の靴箱や傘立てを使う、自分の引き出しの中身を整理整頓する、大人も忘れ物をしないように準備するなど。自分がやってみると子どもに伝える時や、子どもができなかった時の声のかけ方なども変わってくることもあります。自分自身もできていないことがあったり、子どもに言われて気づいたり。子どもと一緒だなあと感じることがあります。

 職員室を教室化するというのはどういうことなのか。それは、子どもに求めることを大人もやっていこうとする中で、教員が自分達の行っている教育活動により自覚的になることを目指しています。
 子どもにもっと発言してほしいと考えた時に、まず自分は職員会議やミーティング等で発言をしているか、子どもにあいさつをもっと元気よくしてほしいと感じている時に、自分は職員室に入る時や同僚に向けて元気にできているか、係活動において子どもにもっと主体的に動いてほしいと考えた時に、自分は職員室において校務分掌や学年の仕事などで、主体的に動けているのか、など。こんな視点で見ると、職員室と教室がつながっていると感じられる部分は結構あって、子どもに求めていることが割と難しいことを要求しているなあと感じます。そして、自分でやってみると子どもが引っかかるところや、伝え方の工夫が必要だと感じることが出てくることもあります。

 研究主任の立場で言うと、教職員がどれだけ研究主題や目指す方向性を共有できるのか意識的でありたいです。教室で言うなら学級目標にあたるでしょうか。
 校内研究において、関わる人に「職員室の教室化」の意識があれば、教職員の研修が教室とつながっていきます。それは、校内研究のプラスにも児童の成長にもつながっていくと考えます。もちろん授業研究を中心として据えながら、この「職員室の教室化」を進めていくことを校内研究の枠組みを使ってできるようにと進めています。1年間の時間を使って関わらせてもらって、じんわりとこの雰囲気が広げていけるようにしたいです。

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