いいちこのお湯割りとたぬき奴
秋も深まって参りました。
夏だろうが、秋だろうが、冬だろうが、もちろん春だって、カルサリキャンニトです。
すなわち、何もせずに下着姿で1人自宅で酒を飲む。
これがあるから日々、頑張ってるんだ。
今日は、肌寒くなってきた季節感に合わせて、いいちこをお湯で割りましょう。
そこに梅干しなんか入れずに、シンプルに焼酎の、麦の香りを楽しむのです。
よく、先に焼酎を入れるのか、お湯を入れるのか、と言う論争になります。
私としては、先にお湯を入れておいて、そこに焼酎を注ぐ。
するとどうでしょう、湯にあたった焼酎の香りが鼻にふわりとただ寄ってきて、何とも言えない幸福な気持ちになります。
まだ飲んでいないのにもかかわらず。
思わず、それをすすろうとします。
熱いそのお湯割りは、ゴクゴクと飲むものではありません。
すするようにちょっとずつ楽しむようにしましょう。
さて、このお湯割りに合わせるのは、たぬき奴。
これは、なんと言う事はありません。ただの、天かすをかけた豆腐。
と言うと、何かそっけないもののように感じますが、とんでもない。
天かすの旨味が、豆腐に出会わせることによって、極上のateへと進化。
できれば、豆腐は温奴にしましょう。
温奴と言っても、ゆでるなんてそんな手間は必要ありません。
ただレンジで少し温めれば良い。
少し温まって、人肌位になった頃合いを見計らい、そこに、天かすをしゃッ、とふりかけます。
その上に鰹節などあればよろしい。
後は麺つゆをジャバジャバと少し多めにかけましょう。そうすることによって天かすはめんつゆを吸った極上の旨味爆弾になります。その旨味爆弾と暖かい豆腐をつまみ。口に含みましょう。まだ豆腐が消えかかっている。そのカスかな。残りにお湯割りを流し込む。
もう冷めてきたから、ゴクゴク飲んでも大丈夫。
秋深し、夜中に晩酌を楽しみながら、今日は背伸びして、クラシックでも聞いてみよう。