ところで、うちの茗荷
うちの庭の先に野生の茗荷があって、夏のこの時期になると積んで刻んで乗っけて楽しんでいる。
うちのかわいい茗荷だ。
子供たちには不評で、茗荷を乗せると独特の匂いが嫌、だとかいう。
たしかに、子供の頃に茗荷が好きな奴はいないだろう。
危険な香りと刺激だ。
あんなもの、初めから楽しめるような輩は一線を超えている。
超えるか超えないかのその一線はとても重要。
うちの茗荷で試してみるかい?
その茗荷を積んできて、よく水洗いして刻む、それをご飯に入れて、顆粒出汁をふり、炊く。
それだけでいい。それだけがいい。
昆布なんて上等なものを入れる必要はない。
顆粒出汁がしっかりと味を担保してくれる。
炊き上がったら胡麻を振ろう。
少し多めに胡麻を振ってざっくりと混ぜたら、出来上がりだ。
普段、茗荷を毛嫌いする娘が、このご飯美味しい、とパクパク食べていたから、間違いない。
彼女は美味しいものを知っている。