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日常の延長にある

仕事終わり、相変わらず坂道を登る。
なんのために登るのか、家に帰るためである。
本当に?
本当だ。
坂道を登って、それから降りるんでしょ?
降りて車に乗る。
日常にある坂道だ。

登ったところで、残ったコーヒーを飲む。
生ぬるくなったコーヒーは悪くない。
喉もなんとなく乾いていたところだ。

日常にある坂道を僕は登っている。
登って降りて、また登って降りて、繰り返している。
なんのために?
生きているってことなんだろう。
坂道を登ったり降りたりしていることが?
生きているってことだ。
そういう確信をして、僕は生活をしている。
誰がなんと言おうが間違いなく。
生きている。

何か辛いことがあって、苦しくなったら思い出してほしい。
ニッポニアは坂道を登って降りるだけで生きていると思っている。
人間って簡単だなあ、と。

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