
もやし炒めの最高到達点
たどりついたのである。
ぼくはかつて、もやし炒めに挑戦し、阻まれたわけである。
その後、何度も何度も挑戦し、阻まれ、ついにたどり着いたのである。
もやしは、とにかく太いものを使用する。
少々お高い可能性はあるけれど、それなりの価値がある。
それを使用してください。
フライパンにごま油を広げ、しょうがニンニクのみじん切りを入れます。中華出汁もばさっとふりかけておきましょう。
弱技でじっくりと熱することで、たまらないにおいがふわふわと部屋に充満します。
これはもう、この匂いだけで一杯いけるな、と思った瞬間、一気呵成に強火に切り替え、もやしをザザザ、と注ぐ。
そして、1分。
最後に醤油、オイスターソース、
熱しすぎると水が出るので注意、1分で止めて余熱で火をとおす。
余熱を扱うことができれば、もやし炒めマスターです。
そして熱々のまま皿に盛り、一気呵成に口に放り込む。
するとどうでしょう、シャキシャキのこのもやし、嗚呼、焼酎の炭酸わりが進むこと、進むこと、これは焼酎盗と任命して間違いなし。
である。
さて、娘に提示する。
「おお!今までで、一番うまいことは間違いない。けれど、あの味かと言われるともう覚えとらん。いったん店でもう一度、食べてみましょう、いかが?
・・・・・・・・・・
記憶の味に勝てぬか。
である。
とりあえず「今までで一番うまい」が出ましたので、いったん、もやしをめぐる旅は終了しましょう。
娘以外は、もやし炒めに拒否反応が出つつあり、でございます。
けれど諦めませんよ、まだまだ究極のもやし炒めを私は作りますよ。