見出し画像

今更なんて。

今更になって気が付くことがある。

子どもの頃、隣にいる子と5秒で仲良くなれたこと。

勉強なんて何の役に立つんだよと思ったこと。

あの頃のあの人は、もう昔のあの人ではないこと。

ちょっとしたすれ違いが、一生をかけても交わらないこと。

パピコを独り占めできることが悲しいと気づいた夜。

肩を組んで笑いあった友も、枕を濡らした夜にすり寄ってくれた猫も、一生を誓い合ったあなたも、これを読んでくれている君も、そして僕も、いつかは死んでしまうということ。


あの時、「ごめんね」が言いたかった。
手の中にはあったのに、言葉にするには遠すぎた。

きっと次の機会じゃ遅いんだろうな。

そんな後悔の花束を抱え眠る、棺からの景色は美しいだろうか?



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集