![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169114966/rectangle_large_type_2_d6506f5d4a15c92af3927bc19a9fe871.png?width=1200)
今更なんて。
今更になって気が付くことがある。
子どもの頃、隣にいる子と5秒で仲良くなれたこと。
勉強なんて何の役に立つんだよと思ったこと。
あの頃のあの人は、もう昔のあの人ではないこと。
ちょっとしたすれ違いが、一生をかけても交わらないこと。
パピコを独り占めできることが悲しいと気づいた夜。
肩を組んで笑いあった友も、枕を濡らした夜にすり寄ってくれた猫も、一生を誓い合ったあなたも、これを読んでくれている君も、そして僕も、いつかは死んでしまうということ。
あの時、「ごめんね」が言いたかった。
手の中にはあったのに、言葉にするには遠すぎた。
きっと次の機会じゃ遅いんだろうな。
そんな後悔の花束を抱え眠る、棺からの景色は美しいだろうか?