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中国、国産米なども放射性物質の検査強化

 読売新聞朝刊(7月28日付)によると、中国の税関当局が、日本産のコメや酒、菓子などを対象に、輸入の通関時に放射性物質検査を行っていることが分かった。事実上の輸入制限で、8月にも予定されている東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出を強く牽制する狙いがあるとみられる。
 海産物ならまだ分かるが、なんで、コメ、酒、菓子なんだろうか。台湾問題で圧力を強める日本への、見え見えの政治的駆け引きだ。ある意味、中国の態度はとても分かりやすい。
 これでも日本政府は、処理水そのものの「科学的安全性」にこだわり続けるのだろうか。風評被害には、金で解決すればいいと思っているのだろうか。
 このような対応をしていたら、日本の農林水産業はますます衰退していくに違いない。足りなくなった食料は、外国から金で買えばいいとでも思っているのだろうか。異常気象などで世界中の食料が不足したときには、一部に偏っている生産国は輸出を制限、中国などは爆買いして、食料自給率の低い日本は、一気に食料危機に陥る可能性がある。処理水海洋放出の問題は、食料の安全保障の問題として考え直す必要がある。

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