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懐かしむ記憶がない母
『お年寄りには思い出の品や昔の写真をたくさん見せて、
楽しい記憶を呼び起こすと頭の刺激になって良い』
よくTVでやっているが、
80歳、認知症の母には、懐かしむ記憶がない。
☀︎ 女学校時代の写真を見ても、「へー昔の写真だわぁこの隣の人は誰?」
☀︎ お気に入りだった日傘を見せても、「アラ!いい傘じゃない♪あなたの?」
☀︎ 昔、好物だったものも忘れてしまっているので、毎回食べる度に
「コレ美味しいわねー!どこで売ってるの?」と、新鮮に喜んでくれる。
勿体無いと言う気持ちはあるので、新品な物や綺麗な物は捨てたがらないが、
薄汚れた思い出の品には執着がない。
娘がお稽古で使っていた幼少期の可愛らしい衣装も、
小学校で作って来て「上手!」と褒めてくれた工作も、
普通はなかなか捨て難い思い出の品だけど、
「これはもういらないよね?」
と聞くと、
「そうね、いらないわ」
とあっさり捨てさせてくれる。
娘としては少し寂しい気もするけれど、、、
捨てなくて、物が減らなくて、喧嘩になるよりは良しとしよう♪
日常的で失敗する事があっても、父に凄く怒られてもションボリする事の無い母♪
いつもその場その場で目に入る事だけを気遣い、真っ直ぐ活きている母。
「起きてから寝るまでの間で困ってる事は無いかしら?」と聞くと、
一生懸命考えてから「無いわね。何にも無い(^-^)」
と言う。
超不景気で先の見えない日々。
みんな心配な事だらけで不安いっぱいなのに、、、
一番幸せなのは母なのかもしれない!
その分、娘の心配事は雪だるま方式に増えてますけどねェ(笑)