①研修は特別なひととき。(②優しさの反対は甘さ。)
勤務開始9日目。
今日は初任者研修ということで、1年目の教員が備えるべきことについて学習した。ストレスマネジメントや不祥事防止、教員としての心構えなど、勤務初日に教えて欲しかったような内容について学ぶことができた。
簡易ストレスチェックの時間があり、いくつかの項目に回答して点数をつけたところ、結果が「ストレスあり」と診断結果がでた。「忘れ物がある」「朝起きるのがつらい」「焦ってしまう」など、当てはまるところがあった。やはりストレスが体には表れているようだ。もともと、ストレスを感じやすい体なのだが、いざ診断結果として出るとなんだか悔しい気持ちになった。仕方ないけどね。でも、ストレスを感じている中で、そのストレスをうまく発散できている気持ちもある。部活動で生徒たちと一緒に体を動かしたり、音楽をかけながらお風呂にしっかりと浸かったり、こうしてブログに文字起こししたり。もう少しこの生活に慣れてきたら、ストレスとうまく向き合っていけるような気もするから、ゴールデンウェークまで頑張ってみる。
表題の件。
「研修は特別なひととき。」について。
学校のスケジュールから離れて過ごす研修の1日はとてもストレスフリーだった。学校だとどうしてもバタバタしていて分刻みのスケジュールになってしまう。それが研修だと、「今から1時間は研修です」「この後10分休憩です」など、受け身の状態で時間が過ぎていくことができ、少しゆっくりすることができた。
しかし、1日中研修を受けるとなると、さすがに疲れが出る。座りっぱなしは大変だったし、ほとんどの初任者が日々の激務から一旦離れて研修を受けているからどの受講者も眠たそうだった。それは当然僕もで、目を開けているので必死だった瞬間は何度もあった。それでもためになったことは多かった。
今日の研修で最も印象的だったことについて述べておこうと思う。
「厳しい先生を目指すか、優しい先生を目指すか」という話。
よくある話で、生徒たちは厳しい先生を嫌い、優しい先生を好むという通説がある。よく聞く通説だが、これは実際は意外とそうではないという。
講師の人曰く、その人自身も「初任の時、自分は厳しい先生になるべきか、優しい先生になるべきか悩んだ」という。でも、その2択で悩む必要はなかったと語っていた。
それは「厳しさ」の反対は「優しさ」ではなく「甘さ」だったからである。
「ダメなものはダメである、と毅然とした態度で対応にあたれるか」が、厳しさと甘さを分けるもの。では「優しさ」の反対は何か。それは「冷たさ」だったという。基準としては「生徒の気持ちをきちんと受け止められるか」。生徒の気持ちを受け止め、相談に乗れた時「優しさ(温かさ)」があり、生徒の気持ちを受け止められない先生が冷たい先生となるわけだ。
僕はハッとした。
非常勤時代に生徒から「先生の優しいところはいいところですが、もう少し厳しくしてもいいのかなって思いました」というコメントがあった。
あれはおそらく僕が優しかったのではなく、甘かったのだろう。
携帯を使う生徒への対応や、チャイムの時に着席しない生徒への対応、授業中に立ち歩いてしまう生徒への対応、どれをとっても僕は甘かった。
ダメなものはダメである。それは頭ごなしに言うのではなく、生徒と一緒に噛み砕いて理解していく。そんなプロセスを怠ってしまっていたのだと思い、反省した。
今日の研修で最も印象的だった点だった。
生徒指導は大変な部分が多い。
ないに越したことはない分野ではある。
でも、しっかりダメなものはダメだよってきちんと生徒に向き合える教員であろうと思った。
頑張る。