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読書「あした、弁当を作る。」

児童図書ですが内容があまりにも刺さりすぎました!ディベートの題材にしてほしい。


1日目〜13日目まで
朝、友達と話す
昼、お弁当
夜、家に着いてからの母、父とのやりとり
というシンプルな目次です

登場人物

タツキ
主人公の中学生
父のタダオ
会社員、自慢話か批判悪口が多い
母のユキ
専業主婦、父には逆らわないがタツキには父への愚痴をこぼしている、過保護

朝の友達
カホ、アヤ、マサル
タツキの微妙な変化を言語化してくれる

昼に話す友達
マシロ お弁当を自分で作っていて、タツキとお弁当の話をする

ざっくりなお話

タツキが母に触られること、母のお弁当が食べにくいと感じはじめる
同級生のマシロが自分でお弁当を作っていると知り、自作弁当に興味をもつ
自分でお弁当を作りたいと母に伝えるが拒否、父にもわがまま扱いされるが強行突破でお弁当作りをはじめる
母に自分の部屋に入ってほしくないことから自分の服の洗濯もやってみることにする、がこれも母父と一悶着ある
ラスト
「父と母が僕に何を望もうと、僕は自分のことは自分でできる僕でいたい」としめくくります


朝昼で友達と考えを深めてく(性別的役割分業とか)のがすごい良い。リアルにいる?

なぜお弁当を作りたいと思ったのか、それは親への反抗なのか、自分の成長なのか、と問いながらタツキが過保護な母にたいして境界線をひこうと奮闘したり
父親のパターナリズムが理解できないと混乱したり、思春期にしてはよく考える少年だなぁと感心。

※性別的役割分業→家事育児は女、仕事は男など個人ではなく性別で役割を期待すること

※パターナリズム→父権主義ともいう「誰のおかげて生活できると思ってる」ともっともらしく言い弱者(子)に対し行動を制限、干渉介入してくること

父はまあ、昔の考えなんだなーとかだけど
母!こわい!!笑
私が母の立場だからだろうけど!!

子供が中学生になって自立したいかもー(本人の自覚はふわっとしてる)の第一歩目で
夫に「あの子が私にお世話させてくれない(メソメソ)」なんて言う???
「いつまでも母大好きな子供でいて欲しい」
無理じゃない???
もー読んでて何度さけんだことやら、予想つくけど嫌すぎたわ

自分への自戒もこめて読める作品でした。



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