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不妊症は体力不足、受精能力の低下、精子の減少が関係。それを改善するにはどうするか?

妊娠希望の若い人に

 不妊症も生活習慣によって身体が変調していることを知っていますか?なぜ不妊症になるのか、現代の食生活の欠陥について学習すると、ああそうなんだという合点がいきます。その食生活の全容を知ることによって、このようにすればよいという方向が見つかります。

 人体を構成している栄養素は大きく分けて5つあります。炭水化物、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンの5つです。この5つが重要な栄養源であることを知っていましたか?特に、ミネラルやビタミンがどのような役割をするのかが重要なのです。

 炭水化物はご飯、パン、うどん、ピザ、パスタ、などの主食ですね。たんぱく質は肉類、魚介類、大豆などです。脂質はゴマ油、オリーブ油、魚に含まれる油、肉類に含まれる油などの油です。これらが栄養源の主体となります。

 では、ミネラルやビタミンはどのような働きをするのでしょうか?不妊症の人にはここが大切なところなのです。ミネラルにはカルシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛、マグネシウム、など100種類以上のミネラルがあります。

 カルシウムのように骨を形成したり、ナトリウム「塩分」やカリウムのように体液に関係するミネラルもありますが、その他のミネラルは、炭水化物、たんぱく質、脂質をうまく調合して体内の必要な機関に必要なだけ配合するという橋渡しの役をしています。

 炭水化物、たんぱく質、脂質、といった栄養素をたっぷりと取っていても、ミネラルが不足すると、それが有効に活用されません。それどころかミネラル不足分が、せっかく取った栄養分を活用されない為、膵臓、肝臓、腎臓に悪影響を与えます。

 若い人のミネラル不足は平均すると、1日必要量の30%が不足していると言われています。この不足分が妊娠に必要な体力を保持できない要素となっています。特に、卵子や精子を活性化させるミネラルが不足すると不妊症に繋がります。

 不妊に、その原因が女性のみにある場合が41%、男性のみにある場合が24%、男女ともに原因がある場合が24%となっています。つまり不妊の約半数は男性の側にもその原因があるという事であります。

 さて、そのミネラルですが、特に多く含まれているのがナッツ類、野菜、魚介類、に多く含まれています。不妊症にはその中でもナッツ類が良いのです。ナッツ類は種です。種という事は、精子も、卵子も人間の種ですよね。共通の何かがあるのです。

 クルミは男性の精子の質を改善するのに効果があります。カリフォルニア大学生117名を2班に分け、クルミを食べる側と、クルミは食べない側に分け、12週間の実験をした結果、クルミを食べた側の学生の精子は運動性、形態、受精能力の面が優位になりました。

 女性の卵巣機能を高めたり、肌の艶を良くする効果のあるのが、アーモンド、クルミ、カッシュナッツ、マカデミアナッツ、です。ナッツ類は薬用効果が高く、優れた栄養素を持っています。その為、この4種類を3粒ずつ毎日食べて下さい。多すぎても良くないです。

 このナッツ類を毎日食べる事によって、ミネラル不足は改善されます。

 次に、不妊症に欠かせないのがビタミンです。人の体は水分と脂質を除くとほとんどがたんぱく質で出来ています。筋肉、内臓、骨、皮膚、爪などの主成分もたんぱく質です。食品に含まれるたんぱく質を、体のたんぱく質に変換する際に、ビタミンが欠かせません。

 タンパク質は肉類、魚介類、卵、大豆製品に沢山含まれています。ただし食品中のたんぱく質がそのまま体内で利用される訳ではありません。食品のたんぱく質は消化過程でアミノ酸に分解され、腸で吸収された後、これを原料として体内のたんぱく質が作られるのですが、この時にビタミンやミネラルが欠かせないのです。

 不妊症の人は腎臓機能や婦人科機能が弱い人が多いのです。野菜の中にはビタミン、ミネラルが豊富に含まれております。野菜を充分に取ることによって、ビタミンが補充されると、腎臓機能、婦人科機能が活発になるのです。

 野菜を沢山食べるには、生で食べるよりは煮たり、炒めたりする方が沢山食べられます。ビタミンCだけは火を通すと破壊されますので、果物でビタミンCを補うと良いでしょう。具沢山の味噌汁の中に、いろいろな野菜を入れて朝昼晩食べて下さい。

 それ以外に、野菜の煮つけを昼食と夕食に1品必ず食べるように気を付けてください。
味噌汁と野菜の煮つけで1日必要量の野菜が取れます。不妊症の人は考えてみてください、毎日これだけの野菜を食べていましたか?

 不妊症の人は栄養を取るのでも、ミネラル、ビタミンの栄養を特に優先して取ることです。卵子とか精子というのはミネラル、ビタミンによって最も生き生きと活動します。生きている細胞が体外に排出されるのですから、その運動能力が問われるのです。

 さて、次に卵子、精子の運動能力について、それを高めるにはどうするか?卵子や精子が活発に運動する力をつける方法があります。それは妊娠希望の本人や旦那さんが毎日運動をする事です。運動は本人の力をつけるだけではありません。

 運動をすることによって卵子も精子も運動能力が高まるのです。毎日40分以上のウオーキングをします。50歩、手を大きく振って大股で歩きます。次に、普通の歩幅で50歩を歩きます。この様に、インターバルを繰り返す歩き方が有効です。

 手を大きく振って大股で歩くことによって、腎臓機能、卵巣機能、婦人科機能など下半身の血行が良くなり、3か月も続けるとかなり、本人の体力も向上しますし、卵子、精子の運動能力も活発になるのです。

 運動をする時間がないという人は、毎日の生活の中で身体を動かす行動をどのようにしたら良いか考えてみてください。妊娠希望者にとって運動は絶対に必要不可欠な行動なのです。運動がなければ、卵子や精子の運動能力も育ちません。

 これまでに、妊娠希望の方にとって、ミネラル、ビタミン、運動、が重要であることを話しました。次に大切なことはプチ断食です。ささやかな断食ですがこれが全身、50兆の細胞にショックを与えるのです。

 朝だけ、味噌汁「具沢山」1杯とリンゴ1個、または野菜ジュース1杯だけを取ります。
朝はそれだけです。それ以上は食べないでください。昼食と夕食は腹9分目で止めます。間食や夜食はしてはなりません。

 夕方から翌日の昼食までの間に味噌汁1杯とリンゴ1個ではカロリーが足りません。ここがミソなのです。体内50兆の細胞が飢餓感を覚えます。飢餓感というショックで50兆の細胞は臨戦態勢に入ります。栄養取り込み能力、免疫能力、毒素の排出、基礎代謝の増進、そして精巣機脳の充実などです。プチ断食も3か月以上は続けてください。

 今まで3食をきちっと食べていた人は、少しづつ過食傾向が続き肝脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪などが溜まっている場合が多いのです。これらの不必要な脂肪はプチ断食をすることによって毎月、2㎏から3㎏の減量に成功します。

次に婦人科の治療は受けないほうが良いのです。不妊症であるという事は、身体が妊娠するのに充分な体ではないという証拠です。妊娠する力がない体で、ホルモン治療、体外受精、人工授精などをして無理に妊娠させても流産する率が高いのです。

薬や卵子の摘出、その他いろいろな治療で妊娠する力のない体をしっかりと傷めつける婦人科治療は、私はあまり良いとは思っていません。最初に書いたように基礎的な体力作りをして、まず自分の健康度を高めることが、良いのです。

しかし、どうしても産婦人科で、人工授精、体外受精などをしたい人の場合は、普門堂鍼灸院としてもお手伝いします。あくまでも体に対して健康になる為のお手伝いですから、産婦人科の手法に対してはノータッチです。そこのところを理解してください。

自分の健康体を作るには、3か月から1年の計画的な体作りを実行してみてください。この計画は女性だけではなく、男性も一緒に参加する必要があります。何しろ、不妊の原因は、半分は男性にもあるのですから。

次に大切なことは甘い物を食べないという事です。コーラ、ミルクコーヒー、ミカンジュース、などの加糖飲料水、これは直接血糖値を上昇させ、ミネラル、ビタミンなどを多く消費させます。その結果、不妊症の体に傾きやすくなるのです。

加糖飲料水だけではありません。甘い物も食べると良くないのです。お饅頭、ケーキ、クッキー、駄菓子、飴玉、冷凍菓子、など白砂糖を使った甘いお菓子類は甘さがインスリンを頻繁に使い、血糖値を抑えようとするため、ミネラル、ビタミン、カルシウムも使います。

甘い物でも、果物、干しブドウ、干し柿、ダーツ、黒砂糖、甜菜糖、など自然の甘さであれば少しは食べても問題はありません。食べ過ぎは良くないです。

超加工食品、これも問題です。ハム、ソーセージ、レトルト食品、即席食品、即席だしの素、マヨネーズ、ドレッシング、冷凍食品、いずれも日持ちをさせる為、どっさりと食品添加物が仕込まれています。その添加物を排除するためにミネラル、ビタミンが使われます。

この様に考えてくると、不妊症になる条件は現代では、当たり前のように食生活を汚染しています。年々、子供の数が少なくなり、不妊症の若者が多くなるのも、政府の経済優先のため、無秩序な食品添加物に対する、取り締まりの欠如が関係しているのです。

妊娠希望の若い人たちは、まだ若いからと高を括ってはいけません。40歳近くになると妊娠率はどんと下がります。ここに書いてあることをよく読んで、1年~2年計画で真剣に妊娠する体作りに邁進してください。きっと願望はかないます。

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