【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか?#12~夫婦で悩みを分かち合うには?~
はじめに
子どもの発達障害が明らかになると、親として多くの戸惑いや不安が生じます。特に、育児が母親中心になりがちな現代社会では、お母さんが一人でその重荷を背負うことが多いかもしれません。
実際に、子どもの発達障害が判明すると、お母さんはショックを受けつつも、これまでの関わりの中で「何か他の子どもと違う」と感じていた部分に納得することが多いです。しかし、お父さんの反応は少し異なることがあります。
1.お父さんの反応とその背景
多くのお父さんは、初めは「うちの子に障害があるはずがない」と否定的な反応を示すことが少なくありません。また、「自分も子どもの頃は落ち着きがなくて同じような行動をしていた」と言って、問題を認めようとしない姿勢を見せることもあります。場合によっては、「お前の育て方が悪いからだ」とお母さんを責めるような発言をすることもあるかもしれません。
しかし、これらの反応は、お父さんが子どもの発達障害を理解しようとしていないわけではなく、その対処法がわからずに戸惑っているためのものなのです。例えば、子どもの行動を見て「どうしてこんなことが起こるのか分からない」と感じ、無力感から感情的になってしまうこともあります。
2.お母さんとお父さんの思いの共通点
子どもの発達障害に対する悩みは、お母さんもお父さんも同じように抱えています。お父さんも何とか理解し、対処したいと思っているのです。
例えば、お母さんが「どうしてもっと子どもの宿題を見てくれないの?」とお父さんを責めるのではなく、「最近、子どもの宿題がなかなか終わらなくて困っているの。どうしたらいいか一緒に考えてくれない?」と話すことで、夫婦で協力しやすくなります。こうした少しの言い方の変化が、お互いの気持ちを理解し合い、より良い解決策を見つける手助けになります。
3.夫婦で悩みを分かち合う方法
オープンなコミュニケーションを心がける
夫婦間で率直に話し合うことが重要です。お互いの気持ちや考えを共有し、共通の目標を見つけるために努力しましょう。専門家の助言を取り入れる
発達障害についての知識を深めるために、専門家の助言やサポートを受けることが大切です。夫婦で一緒にカウンセリングやセミナーに参加するのも有効です。責任を分担する
育児の責任をお母さんだけに押し付けるのではなく、お父さんも積極的に関わることが大切です。家事や育児の具体的なタスクを分担し、お互いの負担を軽減しましょう。サポートネットワークを活用する
友人や家族、サポートグループなどの助けを借りることで、夫婦だけで抱え込まないようにしましょう。共通の問題を抱える親同士のネットワークは、心の支えとなります。
最後に
子どもの発達障害に直面したとき、夫婦で協力し合うことが何よりも重要です。「わかってくれない」とあきらめずに、夫婦で悩みを分かち合い、一緒に解決策を見つけていきましょう。共に歩むことで、子どもにとっても安心できる環境を提供することができます。夫婦で力を合わせ、愛する子どもの成長を支えていきましょう。
発達障害の子どもを持つ親の皆さんにとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。お互いの気持ちを大切にしながら、家族一丸となって前に進んでいきましょう。