老いを自覚する3場面
老いを自覚する、場面1
母:さあ、でかけるわよ! めがね、めがね。
娘:お母さん、首からさがっているわよ。
この会話を内心、笑い話にできなくなるのが後期高齢者だ。
老いを自覚する、場面2
テニスでカウントがわからなくなり叫ぶ。
「カウントは?」
「わからない」との返事。
「ではサーティーオールからでいい?」
この言葉に全員の同意が得られ、「自分だけじゃないんだ」と安心する。
老いを自覚する、場面3
警視庁のホームページには「運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、認知機能検査等を受けなければならない」とある。
試験が始まる。
今年は何年?
今月は何月?
今日は何日?
今日は何曜日?
今朝は新聞読まなかった。何曜日だったかな?
今は何時? 推定で答えて下さい。
回答が「今何時」で一旦止まる。
「10時から試験が始まって、説明があって、それから◯◯分ほど経ったから今は10時◯◯分」と答えて安堵。
次は、最初に見せられた16枚の絵。机、バナナ、包丁、ベッド・・・
初めてこの試験を受けた多くの高齢者は、半分も思い出せないことに愕然とする。
心配性で事前準備を怠りない友人は、先に受験した人から「この16枚の絵には◯パターンある」と聞き、全てを覚えておけば大丈夫と事前準備。
自己採点結果は満点だ。
試験の最後に「全員合格でした」と発表がある。
期待した「一人だけ満点の人がいました」の発表はなかったそうだ。
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