The White Lounge in CINEMA
“ドアを開けたら何かが変わるのか”
“白い部屋と独り達”
それぞれが持つ心の中のような気がした。
何色にも染まる白は
一人一人が違う色で彩られて
世界にひとつだけの
私色になる。
私の印象に残っているシーンを抜粋して
感想を綴っております。下記よりネタバレを含む内容になっております。
#3 手紙(過去との会話)
触れようとするけど触れられなくて
抱き締めようとするも
女性はいなくなってしまって
繊細で儚くて涙が止まらなかった。
女性の方と繊細に美しく舞うあなたが
言葉にならないくらい美しくて
ただ涙することしかできなかった。
ダンスホール
“いつだって大丈夫”
会場の空気を支配するような圧巻のアカペラ。
この部分を歌いながらもっくんがひろぱと涼ちゃんのネクタイ、蝶ネクタイを正してあげて2人も踊る。お芝居なんだけど素を感じるような表情が印象的でした。
テーブルに3人で腰を掛けてメニューを使って顔を覗かせる振り付けと顔の表情が凄く可愛かった。
#4 反射
自分では止められない怒りの感情。
自分自身へのやるせなさを強く感じた。
ジャケットを強く投げつけ、椅子を投げ、蹴飛ばす。キャストさんに両手を抑えられながら暴れる姿もドラマでしか見たことのない光景。
“あぁ。だからか。”
そう歌いながら頭を抱えるのも
間奏中に咳き込むシーンも
最後の息を切らしながら机に伏せるのも
演技とは思えないくらいリアル。
あなたの心の中に迷いこんだ気がして。
きっとそうではないと願っているけど。
#5 愛という種
ニュー・マイ・ノーマル
この言葉から始まるニューマル。
色々な会話が電話を通して聞こえてくる演出が
個人的に面白くて印象に残っている。
PARTY
プロポーズの成功を祝福するように
高らかに鳴る音楽。
可愛いカラフルでポップなエフェクト。
曲の転調が個人的に大好きな1曲で伴奏のフルートのメロディーラインが凄く私の心に刺さる。私の大好きな部分がちゃんと映されていて嬉しかった。
フルートを演奏する涼ちゃんは本当に貴公子のようで美しい。
#6 青さのカケラ
数ヵ月前の私と全く同じ心境で
この台詞を聞いた時、本当に驚いた。
演技であることは分かっているけど
あなたもそう思う瞬間はあるのだろうか。
どう気を紛らわしてみても
何も変わらなくて
何をしても手が付かず
大好きなミセスの曲を聴かなくなったり
聴いても心に響かないそんな毎日。
誰とも関わりたくないな、話したくないなと思いながら。
ひとりになりたいって思いだけが強くて。
違う誰かが憑依してるかのような数ヵ月だった。
そんな自分と重ねてしまった。
Just a Friend
友達以上にはなれないもどかしさ
青さが故の苦しさ
勇気を出して気持ちを伝えようとするけど
彼女は走ってどこかへいってしまう。
Attitude
ずるい始まり方だ。
この曲がJust a Friendと繋がるなんて。
底抜けに明るいメロディーとダンス。
歌詞のコントラストに涙が止まらなかった。
キャッチーな振り付けだったから
もっと笑顔でワクワクした感じで
見たかったけど歌詞に引っ張られて
それは叶わなかった。
#7 虚構と虚無
Feeling のジャズアレンジが大好きすぎた。
BBBを彷彿させるワクワクと高揚感。
これはお芝居と受け取って良いのか、
ライブとして受け取って良いのか。
最高のエンターテイメントショーだった。
映画を見にきたはずなのに
ショーのお客として観に来ている自分がいた。
それぐらいの没入感と世界観と音楽だった。
「劇場!」
少し昔の海外の映画で見るようなユーモアのあるエンターテイナーのようだった。
この長い台詞だけでも知らない涼ちゃんを見ることができたのが嬉しかった。
虚構は無限大だね。
素敵な空間に誘ってくれてありがとう。
ケセラセラ
大好きという言葉では表せない
私の中で殿堂入りしている曲。
小さいステージで3人が演奏していた。
3人での足のステップが凄く素敵でした。
ひろぱのウインクはずるいし、
口ずさんでる涼ちゃんも素敵だった。
途中もっくんがひろぱと涼ちゃんの顔を見るシーンがあって笑顔で応える2人がとても良い表情をしてて今思い出しても泣けてくる。
そんなあなたたちが私は大好きなんだよ。
#9 終わりの始まり
フロリジナルが終わって
どんどん人が捌けていくシーン。
もし、3人がそれぞれの道を歩み出すという決断をした日に私はホワイトラウンジのこのシーンを思い出すんだろうなって強く思った。
涼ちゃんとひろぱの目は
反らすことなく前を見つめ
別々の方向に捌けていく。
どんな物事にも終わりが来る。
生きていれば誰しもが経験すること。
でもそれは悲しいことだけではない。
終わりの始まり。
#エンドロール
フロリジナルのインストゥルメントを
ぼーっと聴きながらふと思った。
これ以上あなたたちを好きになるのが怖くなった。まだ見ぬ自分も知らない心の奥底に落ちてしまいそうで。自分が自分でいられなくなりそうで。
逆を言えばそんなことを思える人達に出逢えることの方が難しいかもしれないから凄いことだよ本当。出逢えて幸せ者だね。
世間で言われるライブというものは、アーティストが舞台上で煌びやかに歌って踊って観客を沸かして客席にいる我々は掛け声をしたり、一緒に歌ったり拍手したり手を上げて音に身を任せて楽しんだりするものという認識が強いのかなと思うし私もそれがライブの形だと思っていた。
形に囚われず表現に囚われない
The White Loungeが本当に素敵だった。
素敵な作品を映画という形で
届けてくれてありがとう。
ミセスを知らない人にも
映画を通してミセスの音楽や彼らの存在が
たくさんの人に届きますように。
これからも、
あなたたちの観たい景色を
一緒に見続けたい。
たくさん我が儘を聞かせてよ。
終わりが来るその日まで。