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本当の音。

12月25日にNHKで放送された18祭。2016年から始まり今年で8回目の開催。18歳世代の想いを聞いて新曲を制作し、アーティストと18歳世代の約1000人が一緒に音楽を創りあげる1度限りのステージ。
今年はMrs.GREENAPPLE
テーマは「本音」


本音ってすごく孤独のような自分のことのような話なので、自分軸の話だから僕らの過去楽曲でいうと“僕のこと”とかそういう自分のことを喋る一人称で話が進んでいってもいい歌なのに“ダーリン”ていうタイトルを思いついて。
寂しくなれたりとか辛い思いできたりとか前向きになれたりとか楽しい毎日ってきっと1人じゃ巻き起こらないことで、本音を抱えられていることっていうのはなぜなのかという風なところにフォーカスを当てた時に、誰かがきっといるからだろうな貴方がいるからだろうなっていう自分軸じゃない二人称を使いたいなと思ってダーリンていう風に。
ひとりに逃げ込んだり背負いがちだけどもきっと。誰かがいるのを忘れないでほしいなというのを歌いたかったですね。

Mrs.GREENAPPLE 18祭  大森元貴コメントより引用


恥ずかしながら28年間気づかなかった事実。
その通りすぎるじゃん!という小学生みたいな感想だけどハッとさせられたんだよね。当たり前でないことが当たり前なもの存在しているからだろうな。自分が未熟だなと思う。

大好きな人達といるのに孤独を感じたり、誰からも必要とされていないと感じたり、涙が出るくらい嬉しい瞬間も楽しくて時間が秒で過ぎていくことも、1人じゃ巻き起こらないことと知った。苦しくて顔を上げられないくらいに沈む時もあるけど、ほんの少しでいいから顔を上げて周りを見てみる。絶対にひとりじゃないと18歳世代の1000人とミセスが証明してくれた。



ダーリンはこの歌詞で曲が終わる。

あの子にはなれないし
なる必要もないから

ダーリン/Mrs.GREENAPPLE

私は昔から誰かと比べてしまう癖がある。
誰かや周りと比べている自分に疲れた。
この歌詞をみて、良い意味で投げやりになれて楽になれた。

日常の中のありふれた言葉より、音楽に込められた意味や歌詞が心に刺さり、自分を見つめ直すきっかけになる。直接伝えられたら楽なのかもしれないけど、伝えたい思いこそ簡単には伝えられなくて、“音楽に乗せたら言える”という魔法のような術の虜になっているのかもしれない。

綺麗事じゃなくて汚い部分や大変なことも教えてくれて、人として大事なことを教えてくれるミセスの楽曲に幾度なく助けられ勉強させられている。

ダーリンがライブで披露してくれる日が来るのを心から楽しみにしよう。



 darling 本当の音を聴いて

ダーリン/Mrs.GREENAPPLE


ミセスを好きになってから、ある日ふと思い出したことがある。それは保育園の卒園アルバムに書いた将来の夢が「かしゅ」だということ。もう20年以上前になる。

小さい頃から隣にいたのは音楽。好きすぎるが故に嫌いになったこともあるけど、年を重ねても変わらずに隣にいてくれる。

生まれ変わったら私に生まれて、
音楽の道に進みたい。

ミセスを好きになってなかったら、一生思い出すことはなかっただろう私の本当の音。心の奥で鳴っていた音に気づかせてくれてありがとう。

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