私は近現代史の本を読むのが好きなのだが、今回マニアックだけどおススメの戦争に関連する本を紹介したいと思う。ただし完全に個人の好みである事はご了承願いたい。
軍隊を誘致せよ: 陸海軍と都市形成 (歴史文化ライブラリー)
今の公共事業のように日本全国で軍隊を誘致する運動が盛んになった。もちろんそれは地方にお金が落ちるからである。色んな土地の軍隊誘致運動を例に挙げ当時の運動の詳細を理解しようとする。この本で連隊など色々な軍隊用語が理解できるようになった。そして軍隊が出てきたら、やはりそこに遊郭ができるのも知った。
生きづらい明治社会――不安と競争の時代 (岩波ジュニア新書)
これはまさに名著というべきで今の日本人の精神構造「通俗道徳」につながる歴史を暴く。
砕かれた神―ある復員兵の手記 (岩波現代文庫)
ある一人の天皇崇拝者が目覚めるまでの自伝。とにかく自然の中で勉学を続ける中で頭が冴えていく描写が素晴らしい。戦後の風景や戦時中の回想、いきなり思想転向した先生の話などディティールがいい。良質な小説として読める。
昭和天皇・マッカーサー会見 (岩波現代文庫)
よく右翼が言う「天皇は国民を守った」というのは本当か?色々、読んでいく中でどうやらそれは違うことを一つ一つ論証していった力作。
戦争責任と追悼―歴史と向き合う〈1〉 (朝日選書)
このシリーズはめちゃめちゃ面白い。戦後ドイツと日本の戦後補償の比較や靖国などの戦争追悼施設の各国比較など、現在問題になっている、かゆいところに手が届く素晴らしい本ばかりだ。