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リーダーの自信に大切な3つのこと

4月から新年度になりました。あちこちで、新しいリーダーが誕生したり、新たなチームでのリーダーが始まっているかもしれません。

初めてのリーダーや、新しいチームでのリーダーになると、リーダーとして役割を果たせるだろうか、メンバーとうまくやっていけるだろうか、など不安や心配を感じているかもしれませんね。

でも、大丈夫です。初めはだれもが不安だったり心配だったり、自信がない状態で始まります。これからそれなりに自信がついてくればいいのです。自信は後からやってきます。

そこで今回は、これからリーダーとしての自信をつけていくために、大切な3つのことについて考えてみたいと思います。


1. 小さな成功体験を積み重ねる

初めてのリーダーなら、ミーティングをうまくまとめられるだろうか、指示をちゃんと出せるだろうか、メンバーから信頼されるだろうか、正しい決断を下せるだろうか、などなど、不安や心配を感じているかもしれません。

はじめはうまくいかなかっったり、失敗したりすることがあるかもしれませんが、一歩ずつやっていくと自信はついてきます。

何度かやっていくうちに、ミーティングをうまくまとめられた!
指示が伝わってメンバーが行動してくれた!相談にきてくれた!決断したことで良い方向に進んだ!などなど少しずつうまくいくことがでてきます。

こうして、一歩ずつ、リーダーとしてやっていけそうだ、という自信がわいてきます。

リーダーの役割をこなせるようになってくる自信は、達成や成果、特定のスキルや能力に関連する、具体的な経験から生まれる自信です。こうして小さな成功を積み重ねることで、特定の活動や能力に対する自己肯定感が高まり、それが自信につながります。

まずは、リーダーとしての業務がこなせることに対して、少しでも自信ができると落ち着いてきます。たくさん成功体験を積み重ねていきましょう。時間はかかっても必ず慣れてきます。この慣れが自信につながります。


2、 どんな自分も否定しない

自信には、「自分の能力に対する自信」と、「自分の気持ちに対する自信」があります。この二つが合わさって、自分自身に対する自信となります。

「能力に対する自信」は、失敗したり成果が出なかったりすると失いそうになりますが、「気持ちに対する自信」は、内面から湧いてくる揺るぎない自信として、身についてしまうとなかなか失われることはありません。

「能力に対する自信」は、先に説明したように、成功体験を積み重ねることで育まれます。
「気持ちに対する自信」は、自分が感じた感情を否定することなくそのまま受け入れることで培われます。

逆に、自己否定すると、自信は遠ざかっていきます。

自分の能力が人より劣っていると感じたり、失敗して自己嫌悪になったりするのは、能力に対する自己否定です。劣等感や自己嫌悪で自信がなくなるのはこのためです。

一方、自分の気持ちに対する自己否定ですが、
わたしたちは、簡単に自分の気持ちを否定してしまいがちです。

つらいと思ってはいけない、情けないわけがない、虚しいなんて縁のない言葉だ、楽しいと思いすぎるのはよくない、弱音を吐くなんてありえない、、、などなど、

これは、自分の気持ちを正直に感じてはいけないと、内面から自然にわきおこった気持ちを否定しています。

自然にわきおこった気持ちを感じてはいけないなんて、なんとも厳しい環境ですよね。この環境に身をおくとダメな自分が作り出されてしまい、自分を信頼できなくなります。こうして、自信から遠ざかっていくのです。

心の環境を、厳しいものではなくて、寛容的なものにしていきましょう。

否定したくなるような感情がわきおこっても、
「そう感じていいんだ」「そう感じて当然だ」「そう感じるのは無理もない」などと、どんな感情でも否定せずに受け入れてやると、自分は自分でいいんだ、という安堵にも近いそこはかとない自信がわいてきます。

自分の気持ちに対する自信がゆるぎない深い自信になる、なんてあまり実感がわかないかもしれないのですが、わたしたちは、自分の感情を受け入れることで、自分自身への理解と信頼を深めることができます。

自分の気持ちに対する自信があってこそ、長期的な自己信頼と内面の安定につながっていきます。自分の感情に対する自信は、自己信頼の基礎となり、外部の変化や挑戦に対してもブレない自信を築くことに繋がります。


3、客観的に評価する

「自分の能力に対る自信」「自分の気持ちに対する自信」のはぐくみ方についてお話ししてきましたが、これらの自信を地に足のついたものとするためにもう一つ欠かせない要素があります。

それは、客観性です。
ものごとを客観的に評価することです。

小さな成功を積み重ねることで能力の自信につながることはお話したとおりですが、ここで気をつけたいのが自己評価が過剰になり過ぎてしまうことです。自信過剰です。
自信過剰は、自己肥大といって、自分の能力や重要性を実際よりも大きく認識してしまうことです。

自己肥大にならないためには、自分を見つめるための客観性が必要です。
自分はそんなにすごいのか、何か勘違いしていないか、うまくいっているのは周りの協力のおかげじゃないだろうか、、、客観性を発揮して、自分の状況に気づけるかどうかが大切です。

逆に、自信を失いそうな時も、自己否定しそうになったら、
そんなに自分の能力が劣っているのか、経験がまだ足りていないだけじゃないか、失敗しない人なんていないだろう、と冷静に振り返る力にも客観性が重要です。

自分の能力や限界を正しく認識し、自分の許容範囲を知って、自分を過大にも過小にも評価しないことで、地に足の着いた持続可能な自信となります。

これには客観性、客観的に評価することがとても重要です。


まとめ;

新年度の始まりと共に、多くの方がリーダーとして新たなスタートを切っています。リーダーとしての自信は時間と経験と共に築かれていきます。重要なのは、自信を育む過程を理解し、その一歩一歩を大切にすることです。

  1. 小さな成功体験を積み重ねること: リーダーとしての初めの一歩は不安や失敗を伴うかもしれませんが、それぞれの小さな成功が自信へと繋がります。ミーティングの運営、チームの指揮、問題解決の過程で、経験を積むことが自己肯定感を高め、リーダーとしての自信を強化します。

  2. 自己否定を避け、どんな自分も受け入れること: 能力だけでなく、自分の感情にも自信を持つことが大切です。失敗や挫折、さまざまな感情を通じても、自分の気持ちを否定せず、自己受容し続けることが、内面的な強さと真の自信につながります。

  3. 客観性を持って自己評価すること: 客観的に自己評価することで、自信が地に足のついたものとなります。自己肥大を防ぎ、実際の能力と適切な自己認識のバランスを保つことが、健全なリーダーシップには不可欠です。

リーダーとして歩む道は、挑戦と発見に満ちています。リーダーとしての自信は、自己理解と経験の蓄積から生まれ、時とともに深まっていきます。

新しい年度を迎え、新たなチャレンジに臨むすべてのリーダーにとって、充実した経験と成功が訪れることを願っています!


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