メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 7-4 「職場復帰へ向けての第4、第5ステップ」

 最終的な職場復帰の決定は事業者が行います。これは、職場復帰支援プランの作成や診断を基に判断しますので、管理監督者や産業医、主治医の意見も反映されます。

第4ステップ

復帰前に確認すべきこと
①労働者の状態の最終確認
疾患の再燃・再発の有無等について最終的な確認を行います。
②就業上の配慮等に関する意見書の作成
産業医等は「職場復帰に関する意見書」 等を作成します。
③事業者による最終的な職場復帰の決定
事業者は最終的な職場復帰の決定を行い、就業上の配慮の内容についても併せて労働者に対して通知します。
④ その他 職場復帰についての事業場の対応や就 業上の配慮の内容等が労働者を通じて主治医に的確に伝わるようにします。

厚生労働省「職場復帰支援の手引き」より
https://www.mhlw.go.jp/content/000561014.pdf

 多くの手順を踏んで、職場復帰がかないます。

 第5ステップ
 職場復帰後、以下のものを確認します。復帰してからどれくらいの期間であるかの明記はありません。

①疾患の再燃・再発、新しい問題の発生等の有無の確認
疾患の再燃・再発についての、早期の気づきと迅速な対応が不可欠です。
②勤務状況及び業務遂行能力の評価
労働者の意見だけでなく、管理監督者からの意見も合わせて客観的な評価を行います。
③職場復帰支援プランの実施状況の確認
職場復帰支援プランが計画通りに実施されているかを確認します。
④治療状況の確認  
通院状況、病状や今後の見通しについての主治医の意見を労働者から聞きます。
⑤職場復帰支援プランの評価と見直し
さまざまな視点から評価を行い、問題が生じている場合は、関係者間で連携しながら、 職場復帰支援プランの内容の変更を検討します。
⑥職場環境等の改善等
職場復帰する労働者がよりストレスを感じることの少ない職場づくりをめざして、作業環境・方法や、労働時間・人事労務管理など、職場環境等の評価と改善を検討します。
⑦管理監督者、同僚等の配慮
職場復帰をする労働者を受け入れる職場の管理監督者や同僚等に、過度の負担がか かることのないよう配慮します。

厚生労働省「職場復帰支援の手引き」より
https://www.mhlw.go.jp/content/000561014.pdf

 第5ステップは、期間に明記が無いことから業務のスケジュールや生活が大きく変わったことなど、適宜行っても良いかもしれません。

 
 最後までお読みいただき、ありがとうございます。職場復帰は一旦のゴールとなります。しかし、最終的なゴールはまだまだ先にあります。長い人生を歩む中でフラッシュバックしないかということも重要です。

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